Diary

大きな課題


日曜日の朝、県議会議員選挙の投票を済ませ、大河原教会で創立130周年記念の礼拝に参加した後、福島県穴原温泉を会場に一泊二日の日程で開催されたキリスト教保育連盟東北部会の代表者会に参加してきました。講師に牧師であり東北学院、立教、そして現在、静岡英和女学院中高の校長をなさっている先生をお迎えし、牧師と校長という立場から様々な経験を通したお話を伺いました。少子高齢化の影響は乳幼児施設にとどまらず、大学や中学高校にまで及んでいて、学生の確保が今後大きな課題であること、また、大人と子どもの考えや思いは違うということ、刷り込みや嘘は絶対にいけない。子どもの疑問を一緒に考える、最高のもの(本物)を与えるという、ごく当たり前のことの重要性を再認識させられました。また、リスク対応について、校長(責任者)がしなければならないことは、「スピード感」、「絶対に自分を守らない」、「嘘をつかない」、「言い訳をしない」、「相手と一緒に苦しむ」、「自分のスピードで動いてはいけない」だとおっしゃっていました。そして、講演の中でとても印象に残ったのは、「よく出来る経営者は遊ぶように仕事をする」という言葉でした。「遊ぶように仕事をする」それは、簡単そうで実はとても難しいことだと思いますが、先生はそれをいとも簡単になさっているような気がしました。そんな先生に少しでも近づくことができるように努力したいものです。
 そして、今日は3人の先生方に教会と保育施設の関係や職員の意識、人材育成など発題いただき、それをもとに話し合いを行いました。そこで感じたことは、どの施設でも保育者の確保と人材育成、バテランの役割など共通の課題を抱えているということでした。この時期、新年度入園希望の保護者の方から園見学や入園に関する問い合わせが増えてきます。保護者・子どもたちから選ばれる園として存在していけるように、そして、ご希望があった場合それに応えられるよう頑張らなければ・・・。
 さて、話は一転しますが、先日の台風で角田市でも被害を受けましたが、その角田市にあるキリスト教の幼稚園に被害の状況をお聞きしにいってきました。その途中、災害派遣のために活動している自衛隊の車両を見かけました。また田んぼの中に飼料用の草と思われるビニールで包まれた大きな塊がいくつも流れついているその光景は東日本大震災で被災した沿岸部を彷彿とさせるものでとても複雑でした。しかし、日が暮れ始め、園庭に置かれた車掌車に灯る黄色っぽい明かりを見ると何故だかほっとします。
2019年10月28日(月) No.2663 (園長日記)

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