Diary

あの日の様


台風の影響で電車が運休だったため今日は車で出勤しましたが、保育園に向かう道中あちこちに風と大雨により折れた枝や大きな岩が避けてあったり、事故に遭い動けなくなったと思われる車が置かれていたりする風景が東日本大震災後に見た様子とどこか重なり当時のことが蘇ってきました。園に到着し、園舎の内外に被害がないか確認しましたが、園舎のガラスが割れることも雨漏りもなく、園庭の車掌車た遊具小屋も被害なく、それどころか遊具小屋とそれを取り囲む板の壁の間に子どもたちがごっこ遊びで使ったと思われる椿の実が芽を出し育っていました。また、冠水してしまっていたHさんの田んぼの水や近隣の道路の水も引いていて胸を撫で下ろしたものの、ニュースでは詳細が伝えられていないだけで、大河原町内でも被害があり、浸水被害に遭われたご家族がある現実に胸が締め付けられました。また隣接する角田市でも水が上がり冠水した道路があちこち通行止めとなっていると聞き、この春、新設された角田光の子保育園のことが心配でしたが被害がなかったと知りほっとした反面、角田から通勤している職員が出勤できないという現実に、園に被害がなかったから良かったなどと軽々しく口にしてはいけないことを思わされました。そして、テレビや新聞などで報道されている通り、丸森町の被害は甚大で全容解明と復旧・復興には時間を要することでしょう。震災の時、停電で明かりを失った街の空にはいつもは見ることができない様な星までが輝き、夕方は夕焼けが空を染め、いつもと変わらず朝日が昇りました。そして、今日、帰宅する時窓から見た月はやけに大きく見えました。しかし、被災した方々は月や星を眺める余裕などないことと思います。今回の台風で被害に遭われた方々、被災地が一日でも早く復興することを祈ります。
2019年10月15日(火) No.2653 (園長日記)

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