Diary

刺激的な毎日


このところまとまった雨が降らず、園庭も隣接するグランドも体幹がしっかりしている子どもたちでも転びやすいほどに乾燥していました。しかし、天気予報によれば、今日は雨風が強まる時間があるとのこと。これで乾き切った土も潤うだろうと思っていました。ところが、日中、弱い雨が降ったり止んだりしたものの、子どもたちが外で遊ぶことができるような曇り空。それでも、この後、予報通りの天気になり、せっかく食べごろに育った実が落ちてしまっては毎日のようにぶどう棚を見上げ、食べられることを楽しみにしていた子どもたちが気の毒。そこで、2歳児の保育室前のぶどう(ナイアガラ)を収穫し皆で食べてみることにしました。早速、剪定ばさみと脚立を運び作業を始めると、外で遊んでいた1・2歳児がぶどう棚の下に集まって来て、収穫の際に落ちる実を競い合うように拾っては、洗って食べるのです。中には収穫してトレーに載せたりバケツの中に入れておいた実をこっそりつまんで食べるのです。その姿はまるで高崎山(大分県)のサルたちのようで可笑しくなりました。何はともあれ、もう少し育てるべき房以外は収穫し終えたころ急に大粒の雨が降り始めたため、それまで園庭で遊んでいた子どもたちや東部運動場でリレーをしていた5歳児たちは大急ぎで保育室へ戻ることとなりました。果物屋さんや八百屋さんで売られているような立派なぶどうではないものの、自分たちの園で育ったぶどうを食べる嬉しさや美味しさは格別であって欲しいものです。1歳児が畑で育てている、白菜や大根、ほうれん草が急に大きく育ってきているような印象を受けます。もちろん白菜が結球するにはある程度の寒さが必要なので見た目は白菜には程遠いのですが、今日の雨が野菜たちの生長のための恵みになってくれることを願うものです。
さて、恵みと言えば今日、職員室に5歳児めぐみ組のR君が僕と一緒に給食を食べるといってやって来てくれました。数日前、ランチルームで一緒に給食を食べた際、数人の子どもたちに「ねえ、園長先生、今度職員室で給食食べていい?!」と聞かれたので「いいよ!どうぞいらしてください」と話したのがきっかけだったようですが、その時来るといっていた中の一人のR]君だけが本当にやって来てくれました。すると、R君が考えてもいなかった
素敵なことに気付きました。それは、5歳児のぞみ・めぐみ組の子どもたちの誰より早く食べ始めることができたため、当然食べ終わりも早いこともあり、競うことなくお代わりができるということでした。これに味をしめて多くの仲間たちとやってくることもあるかも知れません。楽しみです。
そして、もう一つ嬉しかったこと。それは、今朝雨が降っていて外に出ることができず、保育室で遊んでいた5歳児のぞみ組のH君が仲良しのK君を従えてバルコニーから「お〜い園長先生!何してるの?ぼく、『絵』描いたよ!」と叫んでいます。そんな彼らに「じゃあ、後で職員室に見せに来て」とお願いをし、外での作業を終えて職員室へ戻ると、H君がHちゃんと一緒に僕を描いたという絵を持ってきてくれました。実物とはかけ離れた、何とも可愛らしく若々しい絵に心がほっこりさせられました。その絵、スキャンしてパソコンに取り込み永久保存することにしました。
2019年10月04日(金) No.2645 (園長日記)

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