Diary

いよいよ


いよいよ今年も園庭の柿の木の実が少しずつ色付き目立つようになったこともあり、それまで柿の実に気づかなかった子どもたちが「あっ!柿が赤くなってきた」と目を輝かせ、何とかして収穫しようとあれこれ工夫するようになりました。しかし、園庭に植えられているこの柿は赤く美味しそうに見えても「渋柿」。ところが今年度入園した子どもたちなど、渋柿であることを知らない子どもたちは毎年赤く育った実を手に入れ食べることになります。念願の柿の実を手にし、大喜びの子どもたちは嬉しそうに一口かぶりつくのですが、一瞬と笑顔になり「あま〜い!」とご満悦。ところが、しばらくすると普段の食事では味わうことのない渋さが口の中に広がるのでしょう、表情が曇り言葉を発することなく「・・・」。ところが、今日朝番担当だった主任のY先生と一緒に遊んでいた子どもたち数人が、例年のように柿を食べたものの渋さが平気だったのか「この子たち凄いんです。全然渋がらず『美味しい』って言って食べるんです」と目をまんまるにして驚いていました。ただ、渋柿を食べすぎると柿に含まれているタンニンの影響で便秘になってしまうことがあります。また、渋さを感じていても表現できない子どもたちもいることでしょう。便秘で困ってしまう子どもたちがでないよう、しばらくは気を付けて見ていかなければならない日が続きそうです。  さて、明日、スウェーデンからお客様がやってきます。そのため各クラススウェーデンの国旗の色に合わせて黄色と水色の旗を作ったり、黄色と水色の毛糸を使って作ったクモの巣編みを飾ったりとお迎え入れするための準備をしてくれていました。5歳児M組の子どもたちはあるサプライズのためバスに乗って近所のスーパーに買い物に出かけ必要な品々を買い求めてきました。突然大勢の子どもたちが買い物にやって来たのでお客さんも従業員の方々も「いったい何があったの?」といった表情でしたが子どもたちは、自分たちで買い物をしたという嬉しさから「ドヤ顔」をしていました。  さてさて、話は一転しますが、3時を過ぎたころだったでしょうか、5歳児のぞみ組のK君が嬉しそうに「園長先生、これあげる」と言いながらあるものを手にして職員室へやってきました。そのあるものを見て職員室にいた2歳児ほし組のN先生、栄養士のY先生と一緒に笑ってしまったのです。そのあるものとは、小さなビンに生けられた、この季節田んぼのあぜ道などに咲く「彼岸花」。彼岸花は毒を持つことや、お彼岸の時期に咲くことや墓地の近くで見かけることなどから忌み嫌われることもありますが、K君が僕のために摘んできてくれたと思うと嬉しくてなお可笑しくなり早速職員室の棚の上に飾りました。するとK君が帰り際また職員室へやって来て「園長先生さっきのどこにやった?」と聞くので、「そこに飾ってあるよ」と棚の方を指さすと納得したのか「ふ〜ん」と言って帰って行きました。この彼岸花によって、何だか良いことがありそうな予感がします。

2019年10月01日(火) No.2642 (園長日記)

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