Diary

涼を求めて


冷夏はご勘弁をと願っていましたが、ついに東北南部も梅雨が明けたと発表されました。嬉しい反面、梅雨明けした途端、いきなりの真夏日や猛暑では体力が奪われ、そこに寝苦しい熱帯夜にでもなると寝不足も重なり体調を崩しやすくなることでしょう。それでも今日も子どもたちは園庭で汗を流しながら遊んでいましたが、先生たちは子どもたちが熱中症になったりすることがないように水分補給を促したり日陰で過ごすような工夫をしたりしていました。中には猫のように涼を求め(そうではない子も)職員室へやってくる賢い子どもたちがいます。しかし、何と言ってもプールでの水遊びが一番、涼を感じられることもあり入水予定の子どもたちは「プールに入るから集まりしよう」との声がかかると着替えをするため大喜びで保育室へ戻っていき、入水後は満足気で着替えに戻っていきます。今日のように暑い日でもそんな風に子どもたちが水遊びができるのも子どもたちと一緒に入水する担任以外に事故や怪我のないようにプールサイドで監視係として見守ってくれる先生たちがいるからこそです!僕も時には代わってあげなければ・・・。一方、この暑さを待っていたと思われるのが数年間土の中で過ごしていた蝉たちです。子どもたちは園庭のあちこちの木に付いている抜け殻を見つけるのに夢中になっていますが、今日の朝、羽化するため柿の木に上っていた幼虫を見つけた朝晩担当だった1歳児S組のT先生と子どもたちが木の下に集まり様子を見ていました。本当なら、明け方の涼しい時間に羽化することが多いと思うのですが、あまり元気がなかったことを考えると木に登るのに時間がかかってしまい、気温の上昇と共に強い日差しが照りつけ体力を失ってしまったのかも知れません。その後どうなったかまでは確認できませんでしたが、数年間土の中で過ごし、ようやく素敵なパートナーを見つけるため明るい地上に出てきてのに空を飛ぶことができなかった。ということがあるのも自然の摂理。そんなことを子どもたちが知ることも心の成長には必要なこと。その意味からも自然は最高の学びを与えてくれていることを再確認させられます。
2019年07月30日(火) No.2605 (園長日記)

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