Diary

共存共栄


日々、そして毎月担当の先生を中心に定期的に園庭の遊具やおもちゃの点検を行い、僕も気づいた時には修繕が必要なところは修理し、場合によっては処分したり、修繕が終わるまで使用を禁止するなどしています。そして、この季節は蜘蛛やハチが巣を作る季節ということもあり蜘蛛の巣を払うことと、ハチが雨が当たらないような軒や車掌車に巣を作っていないかチェックをし、先週は車掌車に作られ始めたハチの巣を駆除していました。ところが、今朝、数人の子どもたちが「園長先生、ハチに刺された」と言いながら大慌てで職員室に駆け込んで来たかと思ったら、その子どもたちに続き数人の子どもたちが先生たちに連れられ泣きながら職員室へやってきました。何が起きたのか、落ち着いて話してもらうと、いつものように園庭で遊んでいた時にハチに刺されたというので、ハチ退治用のスプレーを持ってどこで刺されたのか案内してもらいました。すると、子どもたちが刺されるちょっと前まで線量の計測をしていたところから数メートルのところにある木製遊具に向かって5歳児の男の子たちが砂や石をを投げているのです。そこには明らかに興奮していると思われる小さいけれど危険そうなハチたちが飛行しているのです。その様子からどうやらその木製遊具のところに巣を作ったか、巣を作ろうとしているハチを刺激してしまい刺されたということが推測できました。そこで乱舞するハチをスプレーで駆除しながら状況を確認したところ、幸い巣は作られていなかったものの逃げていたハチが旋回しながら戻ってきます。素人の僕はハチは軒など雨風が凌げるところに巣を作るものだと決めつけていましたが、思わぬところにも作る可能性があることを知らされました。子どもたちにとって楽しい保育園の園庭はハチたちにとっても子どもたち同様楽園だったのかもしれません。考えてみればハチたちには罪はなく、生きるために本能として必死になったということなのでしょうが、もしかするとこれまで生き物たちが安全に生活していた自然環境を人間の都合によって破壊した結果が熊の出没やイノシシの増加、ハチが園庭に巣を作るといったことにつながっているのかもしれません。神様が作った自然、生き物が人間の勝手によって破壊されることなく、共存共栄できるといいのですが・・・。
 何れにしても、ハチに刺されしまった、O君、E君、K君、Y君たちが大事に至らず本当に良かったと思います。この反省・経験を生かし、これからは軒だけでなく様々なところに目と心を配り子ども・保護者の方々、職員たちの安全・安心を守ることができるようにしようと思います。
2019年07月02日(火) No.2585 (園長日記)

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