保育日記

数や形や大きさなどの概念

このところザクロの木から「たこウインナー」そっくりのザクロの花が落ちるようになりました。これまでの保育園生活の中でそのザクロの花で遊んだ経験のある子どもたちは「わ～い〝たこさんウインナー〟だあ」と大喜びし、早速ごっこ遊びの材料として拾い集め遊んでいます。また、多くの子どもたちが相も変わらず園庭のあちこちでしゃがみ込みダンゴムシ探しに興じています。そんな子どもたちが一緒に楽しく遊べることをしようと思い、昨日の朝、こっそりザクロの花を拾い集め、園庭のゆらゆら揺れる手作り遊具の上に拾った花を並べ「たこウインナー屋」を開店させてみることにしました。すると、案の定、いつものように様々な年齢の子どもたちが「園長先生何やってるの？」と言いながら集まってきます。そこで「たこさんウインナー屋さんをしようと思って」と返事をすると、これまた予想通り「欲しい！」という声が返ってきました。そんな子どもたちに「いいよ！でも、大きいのはダンゴムシ5匹と交換で～す」と返事をすると一瞬間があり「わかった！」と返事をしたかと思うとダンゴムシを探すため一目散に走り出し、しばらくする「はい見つけたよ！」とつぶさないように大切に握りしめたダンゴムシを持って帰ってきます。すると、そんな様子を見ていた5歳児M組のMちゃんがいつの間にか店主になり「いらっしゃいませ～！ダンゴムシと交換で～す」「は～い！でもあと３匹足りません」とか「じゃあ、好きなのを選んでください。園長先生が顔を描いてくれま～す」と上手に接客してくれるではありませんか。終いには「お待たせしました。17番の方～」と遊びがどんどん発展し、遂には「たこウインナー」だけでなく、石ころなども商品として並べられていました。このように数や形や大きさなどの概念がしっかりとできていない3・4歳児と５歳児の子どもたちが一緒に遊ぶことを通し「数」「大きさ」「長さが」などの概念を知るなどお互いに成長していくことを再確認させられます。そのためにも遊びや生活の中で様々な工夫や仕掛けを与えて与えてあげられる一人でありたいと思います。
　さて、ずっと気にしながらも、このところなかなか足を運んでいなかった、Hさんのご厚意によってお借りしてた職員用の畑に行ってみました。すると、この数週間の間にどこに畝があり何を植えたのかわからないくらいに雑草が生い茂り大変なことになっているではありませんか。中でも「藪枯らし」という名がつくだけのことがあり「藪枯らし」やかぼちゃのような植物が伸び放題。そんな草を人力で抜き、その他のところは機械を使って下草払いしてきましたが、地主のHさんがあまりの酷さに驚いたのでしょう。おそらくこの数日間の間にトラクターを入れ、土を耕し直しながら草を土にすき込んでくれたような形跡が残っていました。そんなことからもHさんのご厚意と柴農生が一生懸命に育てた野菜を無駄にすることがないよう、植えたからにはしっかりと管理しなければならないこと、農家の方々の大変さと凄さを思い知らされました。

2019年06月28日（金） No.2583 (園長日記)

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