保育日記

本当に良かった！

2010年に初めて行って以来、すっかり保育園（5歳児クラス）の恒例行事となった「味噌作り」、これまで8年間もの間、お世話になっていた町内の老舗味噌醤油屋さんが昨年の暮れに営業を終えることになってしまったため、卒園記念に味噌をプレゼントすることは途絶えてしまうことを覚悟しました。しかし、味噌作りを通して日本の食文化を伝えること、また、地域とのつながりをなくしたくないとの強い思いがあったため、大河原町は無理でも県南地域で保育園の思いを理解し、ご協力いただける味噌屋さんを探しました。すると、隣接する村田町のＳ味噌店が小学校などに出張し、授業の一環として子どもたちに味噌作りを教えて下さっているという情報を聞きました。そこで、アポなしでお店に直談判しに出かけ、保育園（僕）の思いを伝え、半強制的！？にお手伝いしてもらうことになり、今日、途絶えることなく9年目の「味噌作り」を行うことが出来ました。今回の味噌作りで、これまでと大きく変わったこと、それは、社長さんの提案で、小学校の児童たちのように、子どもたちが自分たちで仕込んだ味噌の内1㎏ずつ容器に入れ、卒園まで保育園で熟成させるという取り組みを始めたということです。これまでは仕込んだ味噌を卒園式に合わせて味噌屋さんで熟成してもらい充填してもらっていたのですが、子どもたちが自分で仕込んだ味噌に名前や絵を描いたシールを貼り、熟成するプロセスを見ることで自分の味噌！という自覚と愛着が湧き大切にするということです。不思議なことですが、同じ日に同じように仕込んだ味噌でも、出来上がりに違いが出てくることもよくあるそうです。卒園まではまだまだ先ですが、子どもたちが味噌と同じように心身ともに熟成（成長）してくれることを願うものです。そして、何より嬉しかったことは、社長さんはじめ、味噌作りのお手伝いにに来てくださったスタッフの方々が口をそろえ「ここの保育園の子どもたちは自主的に動くことが出来るんですね！」「『疲れた』とか『水飲みたい』とか言わないのが驚きです。」「本当にいいものを見せていただきました」とお世辞抜きに子どもたちを褒めて下さったことです。ゴリ押しして継続できた（していただいた）味噌作りだったような気がしますが、恒例行事、園の伝統が継続出来て本当に良かった！そう思います。そして、Ｓ味噌屋さん、お手伝いに来てくださったＨちゃんのおばあちゃん、Ｗ君のお母さんにも感謝いたします。ありがとうございました！

2019年05月30日（木） No.2562 (園長日記)

<<2019年05月>>
日	月	火	水	木	金	土
			1	2	3	4
5	6	7	8	9	10	11
12	13	14	15	16	17	18
19	20	21	22	23	24	25
26	27	28	29	30	31