Diary

また!?


今朝の職員礼拝・打ち合わせの際、担当だったN先生が「天の父なる神様、今日もまた、悲しい事件がありました・・・。」とお祈りをするのです。いったい何のことなのか・何があったのか分からぬまま祈りを合わせたのですが、僕が出勤した後、川崎市でスクールバスを待っていた子どもや大人が相次いで刺され、小学生と別の児童の父親が亡くなるという事件が起きていたことを知りました。最近子どもたちが巻き込まれる事件が多く感じますが、どうして、こんな悲しく残忍な事件が起きてしまうのか、日本の社会や教育に問題はないのか考えてしまいます。いつものように登校し、勉強することや友だちと楽しく過ごすことを楽しみにバスを待っていたであろう罪のない子どもたちが無差別に刺されてしまう・・・。「行ってきます」「行ってらっしゃい」と会話を交わしたであろうお子さんが無言で帰宅することになってしまったご家族のことを思うといたたまれません。先日、散歩に出かけた大津市の保育園の子どもたちが車同士の接触事故に巻き込まれ複数の子どもが亡くなるという悲しい事故以来、乳幼児施設や学校では子どもの安心・安全について検討や見直しがされています。世界でも安全だと思っていた・思われる日本で、今日のような事件が起こるという事実!そんな中で一体どうやって子どもたちを守ればいいのでしょう?
 さて、こんな悲しい出来事があった一方で、保育園の5歳児は町内の柴田農林高等学校の畑に出かけサツマイモの苗を植えさせていただきました。このサツマイモの植え付けもすっかり恒例行事になった感があり、今日も柴農のO先生と学生たちが子どもたちを歓待してくれたのですが、O先生が「今日はテレビ局が取材に来ていますので、よろしくお願いします」とおっしゃるのです。すると、先生のおっしゃる通り、畑には立派なカメラを持った某テレビ局のカメラマンが子どもたちを待ち構えていました。どうやら、O先生が農業高校の活動や生徒の様子を発信することをを目的にテレビ局に連絡をしてくださっていたようなのですが、保育園としても自分たちの保育の様子や取り組みを発信してもらえるということであれば多くの方々に保育園に興味・関心を持っていただけるでしょうからWIN-WINの関係となります。そして、O先生はテレビ局だけでなく地元新聞社にもお声がけしてくださっていたようで、今年度すでに「桜の咲く下で聴かせてもらったハープコンサート」、先日の「田植え」の際にも取材に来てくださったYさんが取材に来てくださったのです。実際に新聞に掲載されるかどうかはわかりませんが、様々な取り組みを発信してもらえるといいのですが・・・。
 そうそう、毎年のことですが、苗植えの際、学生たちが植え方を手取り足取り優しく声をかけながら手伝ってくれたのですが、ある男子学生が「園長先生、頭になんかついてます。」と教えてくれたのです。その何かを払い落とそうと頭をバサバサすると「俺が取りますので大丈夫です。」と言ってその何かを取ってくれて「こんなのついていました」と見せてくれるではありませんか。それは、薪作りのためにチェーンソーで木を切った際に頭に飛んだ木のチップだったのです。そこで、「あっ、今朝チェーンソーで暖炉用の木を切っていたんでそれが木のクズが飛んだんだ!ありがとう!」とお礼をいうと「そんなことしてんすか?いいっすね」と褒めて!?くれたのです。保育園では、子どもたちも先生たちも全く気づいていなかったのか、はたまた、気づいていても僕に気を遣って言えなかったのどうかかわかりませんが、思春期・反抗期真っ最中だったりする年齢の学生が僕にこんな風に声をかけてくれたことがとても嬉しく思いました。また、N組のとても活動的なK君にも丁寧に関わってくれたことに感謝です。一見、斜に構えているように見えるこんな学生たちでも、子どもたちとの関わりや僕に対する優しい行動から、このような学生たちは人を殺めたりすることはないだろうと確信しました。子どもたちが今度学生たちと会えるのは芋掘りの時となりますが、その時までお互いに成長しあうと共に、サツマイモの生長も楽しみにしたいと思います。
2019年05月28日(火) No.2560 (園長日記)

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