Diary

全ては子どもたちのため


大見得を切ったつもりは全くないものの、結果として安請け合いをしたようになり、軽はずみなことは言うべきではないと反省をすることになった園庭の畑の畝づくり。その畑に植えるための野菜の苗を4歳児A組とH組の子どもたちをバスに乗せて柴田農林高等学校に購入しに出かけて来ました。毎年この時期になると学生たちが育てた苗を買い求めるお客さんで混雑するため事前に欲しい苗を予約させてもらい、それを取りに行くだけなのですが、子どもたちは園の代表として全クラス分の苗を買いに行くという自覚があり喜んで(勇んで)バスに乗り込み、子どもたちがやって来るのを待っていてくださった先生が生徒さんに苗の説明をしてもらい園に戻ってきました。その甲斐ありマルチが張られただけの畑に苗が植えられようやく畑らしく見えるようになりました。ところが毎年密集して植えることになってしまっていた園庭の畑だけでなく、今年は先日田植えをさせてくださったHさんのご好意により、園の近くの大きな(広〜い)畑でも野菜を育てることができるようになりました。その畑にも先生たちが畝を立てマルチを張り苗を植えたので例年より収穫量が増えることが期待されますが、この畑、園庭のようにフェンスで囲われていないため心配なのがイノシシ被害!そんなイノシシ被害を軽減できるようにねぎを植えると良いようでHさんがねぎの苗までご準備くださった上に植え付けまで手伝ってくださいました。果たしてその効果が出るかどうか楽しみです。
 さて、話は一転しますが、昨日も散歩に出かけ遊んでいた保育園児たちのところ(公園の砂場)に車が突っ込み保育士が怪我をするという事故が起きました。大津市で起きた事故でも思ったことですが、子どもたちの命を預かり、子どもたちのために散歩や園外保育に出かけている保育者は自分たちの仕事に誇りと責任を持ち様々な配慮をしています。ところが安全であるはずの公園でこのような事故が起きると一体どこが安全なのだろう?と思ってしまいます。4年前、スウェーデン発祥の世界最大の某家具量販店(仙台店)のサポートを受けスウェーデンの保育施設に研修に行かせていただいた時からお世話になっている東海大学の名誉教授であるK先生が、大津市で起きた事故について下記のようなことを書いておられます。園外保育や散歩に限らず普段過ごしている園庭や保育室でも事故は起こり得ることです。園庭のシンボルとなった感のある車掌車は怪我に繋がるリスクが高いところの一つであることは間違いありません。その一方で子どもたちが怪我をしないようにするにはどうすべきか自分たちで考えることも大切かと思っていましたが、修理をし大きな事故や怪我につながるリスクが減るまで当面closeすることにしました。その結果、多くの子どもたちが「園長先生どうして電車に乗っちゃダメなの?」と訪ねてきました。そんな質問をされるということが大人の身勝手、大人の都合に他ならず、子どもたちの遊びをセーブしてしまっているということ。そのことが園長として本当に申し訳なく、一日も早く修繕しなければと思わされています。もしお手伝いしてくださる方がいればぜひお力添えをお願い致します。

※この事故は痛ましいのですが、容疑者の名前を公表する日本のマスコミの態度は怖いですね。
容疑者(52)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で送検
事故の結果は本当に悲惨ですが、”過失”であることは間違いないでしょう。
過失は誰にでも起こり得ます。もし私が”過失”でこのような事故を日本で起こしたら、実名が公表され、おそらく人生で再起は難しくなるかもしれません。
ここスウェーデンでは基本的に”有罪”判決が出るまでマスコミは容疑者、被告の実名は出しません。
”過失”を許さない日本はある意味怖い社会です。
セカンドチャンスが与えられるべきです。
2019年05月16日(木) No.2552 (園長日記)

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