Diary


昨日、電車が遅延や運休が出るほどの強風が吹いたため綺麗に咲き誇っていた桜の花びらや枝が園のあちこちに落ちてしまいました。ところが、その花びらが今度は子どもたちのごっこ遊びの材料となり、砂のケーキ屋プリンに彩りを与え、辛うじて風に耐えた花が目と心を和ませてくれています。今朝そんな園庭の空に今年もツバメがやってきて気持ちよさそうに飛ぶ姿が見られ、足元に目を向けると暖かくなったことを証明するかのようにアリたちが現れました。大人と視線が違う子どもたちはツバメよりアリに目が行くようで「園長先生見て!」と言って捕まえたアリを嬉しそうに見せてくれましたが、年齢によってまだまだ力加減がわからない子どもたちもいるため、長い冬を過ごし春の到来を喜んでいたであろうアリたちが本格的な暖かさを味わう前に天に召されてしまっていました。ダンゴムシもミミズなどの虫たちも活動の本番を迎えます。子どもたちが喜んで捕まえた虫たちが死んでしまうことも多いことでしょう。そんな経験を通し、小さな生き物にも「命」があることを伝えていこうと思います。
 さて、今朝は外の掃除と放射線量の測定をした後、キリスト教保育連盟東北部会の監査と役員会に出席するため須賀川市に向け車を走らせました。昨日のような強さではないものの少し風が吹いていましたが、天気がよく気温も上がり、安達太良山の頂の雪が光の当たり方によって銀色に輝き、桜と田植えの準備を始められた田んぼなど東北の原風景から東北の地の素晴らしさ(宝)を再認識する一方、福島には原発事故によってまだまだ立ち入ることができない地域がある事実に複雑な思いでした。
 話は一転しますが、今朝起きてテレビのスイッチを入れるとノートルダム寺院の火災が映し出されていて一気に目が覚めました。パリの方々はもちろんのこと、世界遺産の大火災に世界中の方がショックを覚えていることでしょう。世界の宝の消失がどうか人的な故意によるものでないことを祈るばかりです。
2019年04月16日(火) No.2536 (園長日記)

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