Diary

still


昨日、JR東北線、長町−仙台間で信号機が切り替わらないトラブルが発生したため、終日ダイアが乱れ、常磐線、仙台空港アクセス線、仙山線などに影響が及び、通勤・通学客の他、大河原や柴田町の桜を見るために計画をしていた観光客の皆さんも大混乱でした(僕も混乱に巻き込まれた一人です)。文明社会が進歩し、多くのものがコンピューターによって制御されとても便利になっているこの時代、ひとたびそのコンピューターがトラブルを起こしてしまうと大きな混乱を満たしてしまうということを感じさせられました。先日の新元号発表の際には、元号がスクープされることがないようにするため、首相官邸では通信を遮断する「ジャミング」と呼ばれる妨害電波などあらゆる策が講じられていたと聞きます。このような文明社会の中にある日本では自然災害など余程のことがない限り「停電」は経験することはありません。ところが、保育園では建物の設備点検のため、午後2時から約30分間、停電になりました。東日本大震災、そして数年前、近隣の変電施設にトラブルがあり停電になって以来の停電ということもあり、否応なしに震災を思い出させられたように思います。その理由は何かと言えば、普段あまり気にすることなく使っているエアコンやコピー機や換気設備の音が急にしなくなり、園舎内に現れたのは「still(静寂)」という言葉にぴったりな世界(時間・空間)でした。そして、現代の我々の生活においていかに電気が使われているか(必要としているか)痛感させられました。
 一方、午前中の園庭は前述の「still」とは対照的で、野菜の種を蒔いたりや苗を植えたりする畑を耕すために始動した耕運機のエンジン音が響き渡り、「noisy」な時間・空間となりました。本当は卒園式やお祝い会が終わり、子どもたちがのんびり過ごせる時にと思っていたのですが、結局、新年度になってからの作業となってしまいました。そして、新入園児が加わり先生たちも忙しい毎日が続いている上、先生たちだけで耕運機を動かすのは難しいと思い、僕が作業を請け負い、4・5歳児の子どもたちはもとより、2歳児の子どもたちにも作業を手伝ってもらいました。中には、その騒音に怖がったり嫌がったりする子どもたちもいるかと思っていたものの多くの子どもたちが大喜び!そんな子どもたちの手伝いのお陰もあり、しばらくぶりに全ての畑が野菜たち用のふわふわのベッドに変身しました。とは言え、そのふわふわな状態も泥だんご作りなどで固められ、苗植えの前の畝立ての時に再度耕運機を掛けることとなるのですが・・・。
2019年04月10日(水) No.2532 (園長日記)

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