Diary

考えさせられることがいっぱい


昨日のニュースで、厚生労働省の専門部会は生物の遺伝子を効率的に改善するゲノム編集技術で品種改良した農産物の多くに厳格な安全性の審査を求めず、国に届け出れば販売してもよいとする報告書をまとめたと伝えています。新聞によると、血圧を下げる成分を増やしたトマトや体の大きなマダイなど、現在国内で開発が進む品種が対象になる可能性があるというのですが、「ゲノム編集」という遺伝子を操作する最新の技術、そのような研究が行われていたことすら知らない僕には、それって本当に身体に影響ないのだろうか?そんなことを考えてしまいます。血圧が高いトマト好きの方々にとっては薬を服用するのではなく、トマトを食べて血圧が下がるとなれば「願ったり叶ったり」となるわけで、やはりいいことなのでしょうし、体の大きなマダイが育つとなれば価格も安くなり庶民の口にも入りやすくなるのであれば歓迎ですが、それも安全性が証明されなければ心配でなりません。また、絶対にあり得ないことでしょうが、大相撲で優勝した力士が「おめでたい」との語呂合わせで持つ天然物のマダイが不漁のため「ゲノム編集」されたマダイに・・・。なんて時代が来るのかも知れません。
 また、児童虐待の防止策を強化するために政府は、19日の閣議で、親による体罰を禁止するほか、児童相談所に弁護士や医師の配置を義務づけるなどとした法律の改正案を決定しました。欧米などの先進国では当然のことである「体罰を禁止」が日本では悲しい事件が起きてから大慌てで閣議決定されるというのですから、遅きに失した感は否めないように思えてなりませんが、それでも大きな一歩と言えるのでしょう。この改正案によって子どもたちの悲しい事件・事故がなくなることを願うものです。
 さて、今年度も残り10日となりました。保育園に限らず、この時期は出会いと別れのシーズンとなります。そのため、最近花束を持った方の姿をよく見かけます。そして、保育園では今日、子どもたちの卒園と進級を祝うための「お祝い会」が行われ、楽しい劇を見たり、新年度に向けて5歳児の子どもたちの当番活動が4歳児へ引き継がれるなどしました。そして、会の最後に今年度で退職する6人の職員の紹介をしました。退職者がいると正直とても残念で寂しい気持ちになりますが、6人の先生たちが自分で選んだ道です。新たな道、人生が豊かであるように願い、祈りながら残り少ない今年度を過ごしていこうと思います。
2019年03月20日(水) No.2518 (園長日記)

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