Diary

楽しみの中の辛さ


毎年卒園式が近づくと園庭に巡らされているフェンスの下に吹き溜まっている落ち葉を集める作業をするようにしています。例年ですと雪が残っていることもありますが今年は今後も雪が降るような気配がないので今日から少しづつ作業を始めました。寒い冬の間、落ち葉で暖をとっていた芝桜と落ち葉のお陰で黄ニラのように色白に育っていた水仙、落ち葉の中から光を求め必死に背伸びをしながら一生懸命花を咲かせていたクロッカスにもお日様の光が届くようになりました。また園庭の片隅に咲いたクロッカスを見つけた3歳児T組の女の子たちは「園長先生タンポポ咲いたよ」と言いながら一生懸命水をかけてくれていました。「反対に集められた落ち葉はといえば最近使われることがなくなった畑で燃やされ煙を上げています。この時期こんな風に外で作業をしていると杉花粉によって鼻がつまるようになり、その後次第に鼻水が流れ出し、くしゃみと目のかゆみに悩まされることになります。昨日・今日は特に天気が良かったこともあり軽トラックのワイパーを動かすとザラザラという音を立てて動くようになったことからも、今年もティッシュペーパーが手放せない季節になってしまったことを確信しました。インフルエンザが収束してもマスクをしている先生や子どもたちは花粉症の証拠!本当に辛い季節です。しかし、花粉症と無縁の子どもたちはこれからが外遊びに夢中になれる季節の到来を意味します。今朝も「ちょっと園長先生来て』と5歳児に呼ばれ手を引かれるがままに行ってみると「ねえ、この木(丸太)動かして」とのリクエストが・・・。近くに先生たちが近くにいるのに何故か僕が呼ばれる不思議。そこでは早くも虫探しが始められていて「うわ〜赤い虫いる!」と大騒ぎ・大喜びしながら悪戦苦闘していました。
そうかと思えば、夕方暗くなった園庭で外遊びを終え保育室へ戻って来た3歳児T組のK君たちが玄関ホールに飾られている雛壇の前に正座し、雛壇の飾りを見ながら「ねえ、園長先生どうしてここに冷蔵庫あるの?」と尋ねて来ます。一体何のことだろうと思いK君たちが不思議がっている飾りを見てみると、そこに置かれているのは黒い重箱が飾られています。そこで「それ冷蔵庫かなあ?冷蔵庫って白いんじゃない?!」と聞いて見たのですが、「黒い冷蔵庫もあるよ!」との返事。確かに昔「白物家電」と言われた冷蔵庫も近年様々な色の商品が売られるようになっているので、K君の答えはあながち間違っていないのかもしれません。だからこそ日本髪を結った着物姿の人形と共に冷蔵庫が飾られていることに疑問を持ったのかも知れません。いつも僕に様々な疑問と笑いを提供してくれるK君、彼の頭の中は一体どうなっているのでしょう?入って確かめてみたいものです。
 さて、明日は5歳児の子どもたちが楽しみにしている「イチゴ狩り」の予定日!そのため多くの子どもたちが「園長先生明日よろしくね」と言って降園して行きました。明日の朝はお弁当を持参し大喜びで登園してくれることでしょう!
2019年02月26日(火) No.2501 (園長日記)

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