Diary

どうして!?


保育園の園庭で唯一真っ平らなコンクリートのプールを設置場所。例年ならば降った雨や雪が凍ったところでスケートのようなことをして遊ぶ子どもたちの姿が見られ流のですが、今年は殊の外雪や雨が降らず乾いた状態が続いています。そのため毎日誰かが三輪車などの乗り物で遊ぶ様子が見られます。昨年の今頃三輪車に跨ってもペダルに足がようやく届くか、届いても上手に漕ぐことができなかった3歳児の男の子たちが4歳児に混じって「ブ〜ン!ブ〜ン!」とエンジン音を響かせながら楽しそうに走り回っているのです。その姿を少し離れたところから見ていたのですが彼らの笑顔や声色(エンジン音)から子どもたちは間違いなくレーサー気分で走っているのだろうなあ!?ということが伝わってきました。レース場(サーキット)であればアクシデントがなければ赤信号になることはありませんが、H組のK君が突然「赤信号で〜す」なんて言って止まるものですから、間隔を空けず走っていた車(三輪車)が追突するということも見られましたが、それも楽しいようで大笑いするシーンがありました。そんな子どもらしい微笑ましい姿にニヤニヤさせられました。
 一方、このところ新聞やテレビなどで騒がれている千葉県野田市の小学校4年生、栗原心愛さん(10歳)が死亡した(殺された)事件、千葉県警は傷害容疑で逮捕した父親に続き母親も同容疑で逮捕しました。この事件、心愛さんは学校のアンケートで父親からの暴力を訴え救いを求めましたが、児童相談所のずさんと言える対応によって短い人生を終えることになってしまいました。10歳の娘を虐待する父親、その虐待を止めることができなかった母親もDVを受けていた疑いがあるとのことですが、どうしてこのような痛ましい残忍な事件が起きてしまうのでしょう?自分の子どもに暴力を振るい、冷水シャワーを掛ける、外出させず食事も与えないなどということがどうしてできるのでしょう。本当に悲しくなります。父親・母親はこれから取り調べを受け何らかの刑が科せられることになりますが、心愛ちゃんの命は戻ってくることはありません。暴力を受けながら生きたいと思い続けていたであろう心愛ちゃんの冥福を祈るとともに、このようなニュースが無くなり前述のレーサー気分を味わうような子どもたちの笑顔と歓声が溢れる世の中になることを祈ります。
2019年02月06日(水) No.2488 (園長日記)

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