保育日記

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園庭から見える田んぼの脇に立つ赤い大きな鳥居！「大谷不動尊」と書かれていることから、この鳥居は参道の入り口を意味しているのだと思われますが、その先に不動尊は全く見えません。その鳥居をくぐり100㍍ほど歩いて行くと「昆虫公園」と書かれた看板が見えてきます。その昆虫公園を目指し歩いて行くと木漏れ日が降り注ぐ森が現れます。さらに歩き進めるとまたしても鳥居が現れ、そこから山へ登るための階段が続き頂上に境内が現れます。ひっそりとしていて、日中も人の気配はなく、その代わりにイノシシが闊歩しているのだとか・・・。そんな昆虫公園の近くに田植えや稲刈りなど、いつも大変お世話になっているHさんの山があります。しばらく手を入れていないという山には多くの倒木があるようで以前から「園長先生、薪もっといるでしょう？倒れた木を伐り出すの手伝ってよ！」とお願いされていたので一度一緒に見に行きました。すると、スウェーデンやドイツの「森の幼稚園」のように子どもたちが遊べるフィールドとして使わせていただきたくなるような森があったのです。そこで「ここで子どもたちが遊べるようにさせてもらえませんか？」とお尋ねすると、「いいよ！でも、まずは風などで倒れた木を伐り出すことから始めなければだめだなあ！それからイノシシが心配だなあ・・・」というお返事。それでも何とかして子どもたちが遊べるスペースとして使わせてほしいとの思いもあるので、先日チェーンソーを軽トラックに積み込みHさんと一緒に作業に取り掛かりました。たった1時間半程度の作業でしたが「いやあ！きれいになった。やっぱり一人では無理だけど二人だと速いなあ！」とニコニコ大喜び。しかし、前述のようにしばらく手入れがなされていないという山は歩くのも大変。そこで、丸太の橋の幅を広げることと、登り難くなった階段（土を削っただけ）の修繕をすることになりました。そのため、今日、会議が終わった後、軽トラにチェーンソーやスコップや鉈を積み込んで作業をしに出かけました。するとどうでしょう。いつも人など歩いていないと思っていた道を歩いている方がいます。どなただろうと思っていると、その方も、いったい誰だろう？というように僕の方を見るのです。なんとその方は5歳児N組のR君、3歳児T組のK君のおじいちゃんではありませんか！そこで「お散歩ですか？」とお尋ねすると「そう！この先のお不動さんに毎日お参りしているです。階段が123段あるんです」とおっしゃるのです。そんなことをお聞きし「イノシシが出るようですので気を付けて」とお声をかけて山に向かい作業を始めました。すると、参拝を終えて階段を下りてこられておじいちゃんが「小さいころここでソリをしたるスケートしたりして随分遊んだんだ！」とお話して下さいました。さすがに大きく生い茂った木々を縫ってソリをするのは困難かと思いますが、おじいちゃんのお話を伺い、スウェーデンやドイツの「森の幼稚園」に負けない、いやそれ以上のフィールドを作るべく作業をしたいと思わされました。もう少し手入れをし、安全が確保できたら、散歩がてら子どもたちを誘って出かけたいと思います！

2019年02月04日（月） No.2486 (園長日記)

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