Diary

ネコがいっぱい


工事現場はもちろんのこと、保育園でも遊ぼう会の際に備品を運んだり、ゴミや薪を運んだりと、ありとあらゆる場面で大活躍している一輪車。この一輪車のことを「ネコ(ネコ車)」と呼ぶことをご存知でしょうか?僕は以前勤めていた幼稚園でバスの運転手さんからそう呼ばれていることを聞いたのですが、なぜそう呼ばれているか調べてみました。諸説あるようですが、一番有力なのが、建設現場などの板を渡しただけの幅の狭い足場のことを「ねこ足場(キャットウオーク)と呼び、そこを通るための車だったからという説。また、一輪車を逆さに伏せた状態で収納する姿が丸まって寝ている猫の後ろ姿に似ていることからそう呼ばれたとも言われているようです。そんなネコに野菜を載せた若者たちの姿を大河原駅など町の中心部といわれるところで見かけます。町内の方々であればご存知の方も多いと思いますが、この季節、柴田農林高等学校、食農科学科、野菜班の一年生と思われる学生たちが授業の一環として自分たちが育てたネギや大根、白菜や里芋などを販売するために町内のあちこちを歩いているのです。今日の午後いつものように園のゴミを処分するためクリーンセンターまで軽トラックを走らせていると長靴に作業着、そして帽子を被った生徒たちが一生懸命に歩いていましたが、そんな学生たちが来るのを家の前で待っている方々もおられ品定めをしていました。そんな学生たちを見ると車を止めて「いくらですか?」と声をかけ、少しでも早く売り終え学校に戻れるようにお手伝いしてあげたいと思うものの、匂いの強い大量のネギを持って電車に乗る勇気や大きく育ち重い白菜を持ち帰る体力的な自信もなく断念してしまっています。もし彼等が保育園に販売しに来てくれたら厨房のスタッフなど多くの職員が買い求めてくれることを先生に伝えているのですが、距離的なこと、そして本当に買ってくれるかどうか考えるとやはり学校近辺がネコたちの活動拠点となるのでしょう。それでもいつかstray catがやって来てくれることを楽しみにしたいと思います。
2018年11月16日(金) No.2436 (園長日記)

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