Diary

思いこみ


先週書き忘れていたことがありました。朝いつものように園庭で作業をしていると3歳児T組のK君が「ねえ、園長先生ちょっときて!はちがいっぱいなんだよ」と言って手を引くのです。日に日に涼しくなったのにはちがたくさんいるとは随分季節外れだなあ?と思いながらK君のあとをついて行くと「ほら!」と言って弟のH君の誕生会のためにいらしてくださったお父さんの車を指差すのです。一瞬なんのことかと思ったのですが、駐車場に止まっているお父さんの車のナンバープレートを見るとなるほどそこには8がいっぱい。そうです、僕が勝手にはちと思い込んでいたのは昆虫のはちではなく数字の8だったのです。ということはO家は間違いなくこれから益々末広がりで幸せな家庭になっていくことでしょう。それだけではありません。二週間くらい前になってしまったと思いますが、夕方お迎えに来てもらった子どもたちがランチルームを通って玄関に向かうとき、覚えたばかりのどんぐりころころを歌いながら歩いていました。ところが、その歌詞の「やっぱりお山が恋しいと」の部分を間違って覚えているらしく「やっぱりお山が美味しいと〜」になっているではありませんか。語彙がまだまだ少ない子どもたちにとって「恋しい」なんて言葉を使うことも理解することもできないので「恋しい」を「美味しい」と思い込んで歌うのも当然であり、なんとも可愛らしい姿。思わず顔がほころんでしまいます。
 さて、今日は町内の認可保育所の5歳児が一堂に会した交流事業が世代交流いきいきプラザで開催されました。今年のテーマは「hip-hop」を踊るというので世代的にも体力的にも絶対無理と思い込み緊張と不安を抱えて出かけたのですが、さすがに子ども対象ということもあり、わかりやすく、また体力的にも無理がないような配慮がなされていたこともあり、僕でもなんとか楽しく身体を動かすことができました。hip-hopのヒップとはかっこいい、ホップは跳躍するという意味だそうですが、N組のF君はすっかり気に入ったようで「僕ダンス習いたい」なんて言ってました。
 さらに話は一転しますが、路上にごみを放置したり、人込みで痴漢や窃盗が横行したりするなど、毎年問題が起きている渋谷のハロウィン。今年も明日のハロウィン当日を前に28日、路上に停めてあった軽トラックを数人が取り囲んで横転させ、車の上に乗って飛び跳ねる人が出たという。ハロウィンは元来、秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な行事から来ていて、アメリカなどでは、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近所を回り、お菓子をもらうことが風習になっている。そのため大人が仮装するというより、子どもが楽しむためのものという認識が強い。ところが日本では数年前からコスプレパーティーとしての市民権を得るようになり、ハロウィン本番である10月31日前後には、全国の繁華街にコスプレをした人々が押し寄せ、毎年暴動や痴漢などが起こるようになった。目立ちたいがために人々の前で暴徒化したり、事件・事故を起こすような妙な思い込みがなくなることを願うものです。
2018年10月30日(火) No.2423 (園長日記)

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