Diary

遺品整理!?


2012年6月に現在の地に移転新築して6年以上が過ぎ、ピカピカだった園舎は日々掃除をしていても内外ともに傷が付いたり汚れがでてきたりしてしまいます。気になる汚れや大きな傷は業者にお願いしその都度修繕等の対策をしていますが、汚れや傷も園の味となりつつあるような気がします。また、当初何もなかった園庭も砂場を手作りすることや木を植えることから始め、廃材を利用して使って妙な遊具作り、保護者の方々の様々なご協力をいただき木が増え、築山ができるなど唯一無二の園庭となり、今なお変化し続けながら現在に至っています。
 さて、そんな園庭で遊んでいた子どもたちが「ねえ、園長先生、お家どこに行ったの?」と尋ねてきました。いったい何を言っているのか意味が分からず「・・・・?(えっ何のこと)」と思っていると、その表情から何かを察したらしく、ある方向を指さしながら「あそこにあったお家だよ!!!」と言うのです。すると、そこにあった傾きかけ、おんぼろになっていた家が無くなっていることに気付きました。今にも壊れてしまいそうになっていたにも関わらず、子どもたちはその家を登ったり、ごっこ遊びをしたりしていたのですが、子どもたちの安全を考え、遊具点検係の先生が撤去してくれたようなのです。何もなかった園庭で少しでも楽しく遊んでもらえるようにと廃材で作った家も経年劣化で遂に解体となったのですが、園のリーフレットなどにも描かれたこの家がなくなってしまったのは、何となく遺品整理でもされたような気がしないこともなく寂しさを覚えます。職員の入れ替わりもあり、何もなかった園庭や旧園舎での保育や東日本大震災後、苦労をしながら保育をしたことを知らない職員も増えていることも事実!そんな事実を受け止めつつ常に前進し続けなければなりません。さて、今度はどんな家を作ってあげようかな・・・?
2018年08月21日(火) No.2374 (園長日記)

No. PASS