Diary

忘れてはならないこと!


昨日、大河ドラマを見た後、引き続きニュースと「届かなかった手紙 時をこえた郵便配達」というテーマのNHKスペシャルを見ました。インターネットなどない時代の太平洋戦争中、戦場の兵士と故郷を結ぶ唯一の手段は「軍事郵便」という手紙(はがき)だけでした。しかし戦況の悪化によって、戦地で書かれながら届かなかった手紙(はがき)が多数に上ったそうです。そんな手紙の一部が戦地でアメリカ軍によって押収されアメリカ国内で死蔵されたり、オークションで売買されていることがわかりました。番組ではその手紙を74年目の今年、本当は届くはずだった家族のもとへ届けたいと手紙を収集し、宛先をたどり届けることを始めました。その様子を伝えたのですが、戦況が悪化し、故郷日本に帰りたくとも帰れないような遠い戦地(南の島々など)でどんな思いで家族に手紙をしたためていたのかヒシヒシと胸に伝わってきました。遺族の中には遺留品の一つもなかったのに、74年経った今、戦地で散った家族からの手紙を目の当たりにし涙を流し喜ぶ姿や戦争の愚かさを語る様子を伝えていましたが、その姿に涙がこぼれそうでした。先週お休みを頂いた際、仙台市内にあるお寺にお墓参りに行きましたが、その墓石にも今の僕よりずっと若く43歳で亡くなった祖父や、その祖父よりさらにずっと若くして戦陣に散った祖父の弟(大叔父)たちの名前がありました。そんなことを思い、この番組が他人事ではないことを痛感させられました。平和な時代に生まれ育った世代の中には、日本がアメリカやイギリスと戦争をしていたことすら知らなかったりB29と聞いても爆撃機ではなく、ものすごく濃い鉛筆だと思う若者がいたりするというのですから驚きです。特に平和を意識する8月も間もなく終わりますが、何月だろうとも平和の大切さを忘れることのないようにしなければならないことを思わされた番組でした。ご覧にならなかった方は再放送をご覧になることをお勧めします!!
2018年08月20日(月) No.2373 (園長日記)

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