Diary

ここはどこ?


今日から8月、毎月担当の先生がクラスの子どもたちと準備してくれる掲示板の飾りも涼を感じさせる、かき氷のディスプレーに代わりました。そして、今日から、岩手県盛岡市の「さんさ踊り」を筆頭に「青森ねぶた」「秋田の竿燈まつり」、仙台の「七夕まつり」、山形の「花笠まつり」や福島の「わらじまつり」秋田県「大曲の花火」、そして、保育園の「夏まつり」と東北に夏のお祭りの季節がやってきました。しかし、仙台などでは今日も35℃を超える猛暑日となり、その暑さは東北ではなく「ここはいったいどこ?」と思うほどで、地面からも暑さを感じるような関西や四国、中国地方を彷彿とされるものでした。こう暑いと歓声を上げて水遊びを楽しむ子どもたちが羨ましく思えるのですが、今日水遊びの予定だった先生たちはプールの水を溜めるための栓が無くなっていて水遊びができないと大慌て。知っていそうな先生たちに聞いてみても、子どもたちに探すのを手伝ってもらっても結局見つかりません。入水を半ば諦めかけている先生たちに「排水用のホースの端を水面より高いところに上げれば大丈夫(水は溜まるよ)だよ」と応急処置を伝えると「・・・・・?」という反応。しかし、直ぐに物理的原理を理解してくれて「そっかあ〜」と笑顔に。そんなわけで何とか予定通り入水出来ましたが、先生たちは暑さより冷や汗をかいたことでしょう。とはいえ、一日も早く栓を見つけなければ。
 さて、新聞等の報道でご存知かと思いますが、2007年から小学6年生と中学3年生を対象に実施されている全国学力テストの2018年の結果が発表され、秋田県が小学生のテストで、すべての科目において首位の座をキープしたというのです。また、秋田に限らず日本海側の県の成績がいいのは驚きでした。なぜこのような結果になるのか調べると、秋田県の子どもたちは全国平均より早起き傾向で、夜も早寝、睡眠時間も長めで、毎日朝ご飯を食べている子どもたちが多いという結果だったというのです。一方で、小中学生とも知識を活用する力に課題があることがわかったといいます。要するに、日本の子どもは教えられた知識を覚えることは得意だが、それを自ら活用しようとする意欲が乏しい傾向があるということのようです。何はともあれ、学力テストの結果が下位になった県の子どもたちや先生たちが結果を気にして強制的に何かをさせたり、落ち込んだりしないことを願うものです。言わずもがな、保育園では子どもたちの学力をテストで調査することなどあり得ませんし、あってはならないと思っています。なぜなら、乳幼児期はテストで測ることのできないこと、目で見ることができないことがたくさんあるのですから・・・。
2018年08月01日(水) No.2361 (園長日記)

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