Diary

厄介者


昨年度、卒園児の保護者の皆さんに卒園記念品として作っていただいた築山とトンネル、出来た時から違和感はありませんでしたが少々しっくりこない気がしないでもありませんでした、しかし、半年以上が過ぎ土が落ち着いたこともあり今ではすっかり園庭に馴染み、なくてはならない園の一部となりました。そんな築山の坂にブルーシートを広げ、そこに水を流し、子どもたちに「ウォータースライダー」気分を味合わせてあげることが僕の理想でした。そこで、先生たちには迷惑がかかることは承知の上で、朝外遊びをしていた5歳児の子どもたちに「ねえ、お山に水を流してあげるからパンツで滑ってみない?」と誘ってみました。すると、最初は「・・・・・?いったい何言ってるの?」という反応を見せた子どもたちが「楽しそう」とか「え〜っ、恥ずかしい」と言いながらも目を輝かせ始めました。そこでゴザやブルーシートやホースを運ぶのを手伝ってもらい準備を始めると、早くも服を脱ぎゴザの上に上手にたたんで置いておく子どもも・・・。ここまで来たら途中で「やっぱりやめた」とは言えないと覚悟を決め、N組のM先生に「迷惑をかけるけど、ウォータースライダーさせてもらうね!?」と声を掛けました。園長がそう言うのですから「やめてください」とは言えないでしょう、本心はどうかわまりませんが、了解をもらい、わずか30〜40分程度でしたが念願のウォータースライダーごっこを楽しむことが出来ました。初めてとは言え、滑って転ぶことは予想していたので必ずお尻を付けてから滑ること、滑った後はシートの端の方から戻ることなど約束を決めたものの、シートから流れた水が斜面を削ってしまうこと、そのお陰でできた泥んこで泥遊びがはじまり片づけを始めたはずなのに、いつまでたっても片付けが終わらないなど予想していなかったことなど、たくさんの気づきと反省点がありました。そして何よりも問題なことは、タオルや水着を準備することなく、いつも前触れもなく妙なことを始める厄介者の僕でしょう。だとしても、遊びが形骸化したり停滞したりすることがないようにするためには僕のような厄介者や風変わりも必要だと思っています。今度同じことをすることがあれは、今日の反省を繰り返すことがないようにしなければなりません。そのためにはまず先生たちの了解を得ることが必要ですが・・・。
2018年07月12日(木) No.2348 (園長日記)

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