Diary

命の大切さ


大雨による増水によりタイ北部の洞窟に閉じ込められたサッカーチームの少年など13人全員が無事救出されたというニュースが伝えられました。ほぼ3週間にも及んだ救出劇は犠牲者を出すことなく終わりを迎えたことになりますが、家族の方々はもちろん、暗い洞窟の中で救出を待っていた13人はさぞかし喜んでいることでしょう。今朝のNHKニュースで孫の無事を知り喜んだおばあちゃんは再会を心待ちにしていて「孫と会えたら抱きしめてキスをします。とてもうれしい」そして、「好物の卵焼きを用意してあげようと思います」と話していました。このおばあちゃんの言葉に喜びようが伝わってきました。日本だったなら「抱きしめてあげます」という言葉は出てきたとしても「キスをします」という言葉は出てこないような気がします。また、このお孫さんが好物なのか、はたまたタイではごちそうというお国柄なのか分かりませんが、お孫さんの無事を祝うのに「卵焼きを準備してあげようと思います」という言葉がとても印象的で心に響くものがありました。
 一方、豪雨で被害を受けた岡山や広島ではスコップなどを手に駆け付けたボランティアの方々が泥かきや家財道具の搬出など「被災地の方々のために役に立ちたい」と思いで活動なさっています。その姿が東日本大震災の状況と重なり、胸を打たれます。仙台では仙台空襲から73年となった昨日、空襲の犠牲者や太平洋戦争の戦没者を追悼する合同慰霊祭が行われました。来月は広島・長崎への原爆投下や終戦のことなど特に平和を考える季節を迎えます。国や人種が違ってもかけがえのない命や平和について子どもたちといっしょに考えたいものです。
2018年07月11日(水) No.2347 (園長日記)

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