Diary

さすが5歳児


園庭の畑に様々な野菜の苗が植えられたことが影響しているわけではないと思いますが、このところ急にモンシロチョウが増えてきたような気がします。そんなモンシロチョウを捕まえるために3歳児の子どもたちが必死に追いかけまわるもののなかなか捕まえられず走り回るだけといった姿がよく見られます。ところが4・5歳児にもなると虫取り網など道具がないと捕まえることができないちょうちょより、見つけるのは難しくとも見つけると簡単に別な生き物に興味関心を持つようになります。そのために丸太や大きな石やブロックをひっくり返してはダンゴムシやハサミムシ、ナメクジなどをいっぱい集めています。そんな子どもたちの中でも5歳児の男の子たちの集中力や観察力、動物的な勘は素晴らしいものがあるらしく今日も「園長先生見て〜!すごいの見つけたから見て」と言われるので覗いてみると、メスのクワガタ虫を捕まえているのです。これまで数年間この保育園で生活しているという経験値が生きていているのかも知れませんが、さすが5歳児と思わされます。
 さて、今日は先日の4歳児に続き、5歳児が柴田農林高等学校の畑にでかけサツマイモの苗を植えさせてもらいました。週間天気予報が一転二転することもあり少々天気が心配だったものの、予定通り出かけることができる天気となったので子どもたちは朝から大喜びでした。また、5歳児にもヤギや牛がいることを教えてあげたく「牛はT先生よりも大きいからね」と話しながらバスを走らせ、柴農に向かいました。M組の子どもたちもM組の子どもたちも実際に牛舎を覗いたりさせてもらったりしたのですが、N組のFちゃんがバスの車窓から牛を見た時「ケンタウルスみたい」と言ったのには担任のM先生も大笑いでした。そんなFちゃんを含めみんなで苗を植えさせてもらった後、牛舎で牛を見せてもらったのですが見慣れない子どもたちやその声に牛も興奮したのか、Fちゃんが嬉しそうにケンタウルス(牛)に近づいた時に限って牛が急に頭を振ったのでFちゃんは(@_@;)ビックリして泣き出してしまいました。それからはM先生に抱っこされ、近づくこともできなくなるだけでなく、園に戻り皆に写した写真を見せてあげた時にも思い出して泣き出していたようです。これがトラウマになり動物嫌いにならなければいいのですが・・・。
長くなりましたが、最後にこんなことも・・・。このところ5歳児の数人が園庭に落ちている廃材を抱え築山に上ったと思ったら、その板におもむろに乗り、スノーボードのように滑り降りる遊びを考え出し楽しそうに滑り始めました。そのお陰でゲレンデ(築山の坂)はガリガリと削られています。するとスノーボードならぬサンドボードをしていたF君が「お父さんにお願いするとダンプで土運んで来てくれるよ」と言い出し、子どもたちの目が輝きました。僕はF君に「えっ本当?でも保育園のお庭が山だらけになっちゃうよ」と話したのですが笑いながらも真剣な表情で「別にいいよ!今日お家に帰ったら聞いてみる」と本気モード。そして翌日(昨日)登園してきたF君が僕のところへやって来て「園長先生、お父さん『なんぼでもいい』っていってた」とドヤ顔!この姿や自分たちが必要としているものを理解し、それをきちんと言葉で伝えられている様子にもさすが5歳児だと思いました。この調子だと本当に園庭に次々と山ができ平らなところがわずかになってしまいそうな勢いです(^^;
2018年06月01日(金) No.2323 (園長日記)

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