Diary

ふしぎな缶


「やぎさんゆびん」「ぞうさん」「いちねんせいになったら」などの作詞をし、2014年2月に104歳でお亡くなりになった、まどみちおさん。このまどさんが作詞した曲に以下の歌詞の「ふしぎなぽけっと」という有名な曲があります。 

♪ポケットの なかには ビスケットがひとつ 
 ポケットを たたくとビスケットはふたつ 
 もひとつ たたくと ビスケットはみっつ
 たたいて みるたびビスケットはふえる 
 そんな ふしぎな ポケットがほしい 
 そんな ふしぎなポケットが ほしい 
 
幼いころ、この曲を聞くたび、そんなポケットかポケットがなくても減ることのないビスケットがほしいと思ったものです。ところが職員室にはそんな不思議なポケットと変わらない不思議な缶があります。「おつかれさまです。ご自由にどうぞ!」という紙が貼られた缶の中にはあめやチョコレートなどが入っているらしく、夕方保育を終えた先生たちがその缶の中から好きなものを自由に食べながら、その日あった保育のようすについて話するなんてことがなされています。特別お菓子代を集金されているわけでもないのになぜ缶の中身がなくならないのか?不思議で仕方がなかったのですが、ある朝、W先生がカバンの中からごそごそとお菓子の袋を出し缶に入れているところを目撃したのです。そこで「なぜ無くならないのか不思議に思ってたんだけど、先生が入れててくれたんだ!!」と声を掛けると「違うんです、たまたま家にあったんで・・・」と言っていましたが、缶の中が少なくなってくると誰かがこんな風に(🎅サンタクロースのように)お菓子を補充してくれていたということに気づきました。気の利かないおじさんも、今度はこっそり何か入れておいてあげなければ。そう思わされました。
2018年04月19日(木) No.2295 (園長日記)

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