Diary

どうなったかなあ!?


3月中旬のことです。園舎のイラストを描いてくれたKさんから、突然ですが、ニワトリを引き取っていただけないか。というご相談がありダメ元でメール差し上げました。との書き出しのmailが届きました。
 mailを詳しく読んでみると、仙台市若林区で低農薬・無農薬の安心安全な野菜を作る飼料として、平飼いで育てているニワトリを飼い、卵も扱っている方がいるというのです。ところがご高齢となり、作業的に無理だというので3月末をもって辞めなければならず、今まで愛情をかけて育ててきたニワトリは、大量生産の業者に引きとられるというのです。そこで『一羽でも二羽でも、誰か引き取って飼ってくれないかな』そんなことを言っておられました。というのです。そして、急な申し出で、すぐには決められないことも承知しておりますが、ご検討をしていただけないでしょうか。という言葉で締められていました。このmailをいただいたとき、お会いしたことのないご高齢の生産者の方の悲しむ思いがひしひしと伝わってきて、保育園で何羽か引き取り「子どもたちと一緒に園庭を駆け回ってもいいかなあ?」と思ったのですが、衛生面やアレルギーのこと、そして管理のことを考えると難しいと判断しました。しかし、それまで自由に駆け回っていたニワトリたちが大量生産のニワトリ業者に引き取られ、窮屈なケージに閉じ込められ卵を産むことだけを強いられる様子を思い浮かべると切なくなり、心の片隅でずっとニワトリたちのことを考えていました。来月末には、保育園恒例となった「羊の毛刈り」が予定されいますが、毎年「園長先生、そろそろ飼いませんか(ひつじを)?」と聞かれます。羊がいれば草刈り作業が軽減され、自前の羊で毛刈りができるというメリットがありますが、これも前述のようなリスクがあり、「保育園にひつじ」というのは現実的には無理と判断せざるを得ないでしょう。自由に駆け回っていたニワトリたちはすでに鶏舎で飼育されているかと思いますが、もし、「我が家で是非ニワトリを飼いたい」という方がいらしゃったらお知らせください。
2018年04月12日(木) No.2290 (園長日記)

No. PASS