Diary

土の匂い


例年にない早さで咲いた今年の桜は満開の時期を終え早くも風に吹かれハラハラと桜吹雪となって散りはじめました。そのお陰で園庭や正門前など、今年もありとあらゆるところがピンク色のじゅうたんが敷かれたかのように染まっています。花が散り終わると今度はけやきとともに少しずつ若葉が広がりはじめ、時に初夏を思わせるような日差しが注ぐ季節の訪れとなります。そんな季節を迎える前に畑を起こし野菜の苗を植えたり種を蒔いたりする準備をするべく、数か月ぶりに耕運機を動かそうと燃料を入れ作業に取り掛かりました。ところが、エンジンはすぐに起動したものの燃料コックからぽたぽたと燃料が漏れてくるではありませんか!これでは作業を続けることはできないと判断し、結局ほんの僅かしか耕すことができずに終了することになってしまいました・・・。それでもエンジン音に誘われ近づいてきた子どもたちは、ついさっきまで踏み固められカチカチだった(自分たちが踏み固めた)畑の土が柔らかくふわふわになったことを喜び、握りしめながら「うわ〜本当に柔らかくなった〜」と歓声をあげていました。そんな子どもたちに「土の匂いするね?!」と声をかけてみると、握っていた土の匂いを嗅ぎ「ほんとうだね」とニコニコ笑っていました。こんな風に畑の手入れが始まると子どもたちと先生たちの間で何を育てるか話し合いのスイッチが入ります。今年はいったいどんな野菜が植えられるのか楽しみです。僕はどこか空きスペースがあれば「花の日礼拝」の時に使えるようなお花を育てたい。そんなことを考えています。
 そして、今年は桜が早く咲くほど暖かな春ということは田植えも早くなるのでしょうか?もしそうだとすると毎年田植えと稲刈りをさせてもらっている園庭の下のHさんの田んぼにも水が張られるかもしれません。そうなると、あちことから土の匂いが薫ってくることでしょう。
2018年04月09日(月) No.2287 (園長日記)

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