保育日記

「最後」と「始まり」

3月末になると何をするにも「今年度最後」というフレーズが付いてしまいます。そして今日は今年度最後の「ハープコンサート」となりました。今回も石○さんにいらしていただき、0～2歳児、3～5歳児の2回に分けて演奏していただきました。僕は3～5歳児のコンサートをホールの後ろの方で聴かせてもらいましたが、子どもたちはピアノの音色とは違う繊細な音が聞こえなくならないよう騒ぐことなく、その一方で知っている曲の時には口ずさんだり身体を揺らすなどして聴いていました。ただ、よく知っている曲の場合、○塚さんの演奏に合わせるのではなく、演奏を無視しどんどん早く歌う様子があり可笑しくなってしまいました。そんな子どもたちに石○さんは自分のペースを保つのに大変だったでしょう。そんなハープコンサートが終わって程なくしたころ、昨年度まで事務職員として第一に勤務していたＨさん（現在は第二の事務）に保育園にいらしてもらい5歳児と一緒に給食を食べてもらいました。Ｈさんも嬉しそうにしてくれていましたが、先日の卒園式の時、号泣したＮ組のＳちゃんを筆頭に子どもたちは大喜び！食事中はもちろん、食後も話が止まらず、いつも以上ににぎやかな食卓となっていました。
　さて、新聞やテレビのニュースの報道でご存知かと思いますが、東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故により放射性物質に汚染された汚染廃棄物（国の基準値以下のチップ化されたシイタケ栽培用の「ほだ木」）の試験焼却が角田市の仙南クリーンセンターで始まりました。この試験焼却は今日から5日間かけて1日1トンずつ一般のごみと混ぜて焼却されるとのことですが、仙南クリーセンターの所在地は角田市ではあるものの焼却炉の煙突が園庭から見えるほど保育園の近くにあります。もちろん、焼却するに当たり搬入、そして焼却の際、放射性物質が排出されることがないかどうかしっかりと空間放射線量の計測を行っているようですが、万が一ということがあり体に害が及ぶことがないとは言えません。ちょうどいいことに今日は園のごみをクリーンセンターへ搬入処分する火曜日だったこともあり線量計を持って出かけてみました。毎日計測している今朝の園庭の計測値は、1㍍、50㎝、0㎝いずれの高さも平均0.05μ㏜/h、クリーンセンターに行く途中にある小学校の校庭の片隅に設置されているモニタリングポストの数値は0.08μ㏜/h、そして、肝心なクリーンセンターの内部も0.08μ㏜/hと体に害が及ぶような数値ではなかったので胸をなでおろしました。とは言え今後、線量の高い廃棄物が焼却された時に異常な数値が出ていないかどうか今後もしっかりと計測しなければならないと思います。

2018年03月20日（火） No.2274 (園長日記)

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