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フェノロジー
桜の開花を予想するには「2月1日以降の毎日の最高気温を足していき、累計値が600度を超えた日に桜が開花する」という“600度の法則”という法則があるそうです。2月1日から大河原町の最高気温を記録しておけば現在の累計がどれくらいなのか、園庭を取り囲む桜がいつ咲くか予想することができたのですが、気づけば間も無く3月も中旬を迎え来週末には卒園式を迎えようとしてます。毎年、卒園式が近づくと保護者の皆さま、ご来賓をお迎えするために普段の掃除では中途半端になったまま掃除し切れていない正門から玄関まで続くフェンスの下に吹き溜まった落ち葉の掃除をします。そして、この作業をする頃になると必ずクロッカスが咲きはじめていて、植物から春がやってきたこと、卒園式が間近に迫っていることを実感させられます。つい数日前には3歳児H組のT君が「園長先生、見て」と言ってふるいに載せたミミズを見せてくれましたし、昨日の朝、電車を降り大河原駅から保育園まで歩いている途中、頭上を数十羽の白鳥がV字型に隊列を組んで飛んでいる様子に「北帰行が始まったのかな?」と思いました。動植物が冬眠から覚めたり花を咲かせたりするためにどのようにして気温や時間を感じている(計っている)のか、本当に不思議ですが、そんな季節の移り変わりに伴う動植物の行動や状態の変化を研究する、フェノロジー(Phenology)、生物季節(学)と訳される学問があります。植物は、発芽、開芽(芽ぶき)、開花、紅葉、落葉などの変化と気象条件とは密接な関わりがあるといわれているようですが、誰に教えられる訳でもないのに春・夏・秋・冬、それぞれ自分の適正(季節)に合わせて規則正しく花を咲かせたり、紅葉させたり落葉させたりする植物、冬眠したり目覚めたりする動物や昆虫たちに感心させられます。(スギ花粉だけは規則正しく飛ばなくていいのですが・・・。)
さて、動植物と同様に考えることは適切ではありませんが、我々人間(子どもたちも大人)もそれぞれ花を咲かす時期(育つスピード)が違って当たり前です。そう考えると急いで(無理強いをして)子どもたちを育てる必要はないと思うのですがいかがでしょうか・・・?
2018年03月08日(木)
No.2265
(園長日記)
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