保育日記

学習しないと！？

昨年の冬だったか、今年の春先だったか、地域（保育園）の知恵袋とでもいうべき、Hさん（田んぼの先生）に昨年ほとんど実をつけなかった柿の木が実をつけるためには伸びた枝を剪定するといいと教えてもらい、思い切って枝を剪定したことが良かったのか、今年は咋年より実が付き美味しそうに色づきはじめていました。ところが、美味しそうに見えても園庭にある柿の木は全て渋柿！そこで、今年こそみんなで収穫し渋抜きをするか干し柿を作るかして食べようと思っていたのですが、昨年渋柿を食べて大変な思いをしたはずのN組のR君は昨年の記憶など忘れてしまったのか、食べるのを待ちきれなかったのか、昨日、柿を取って食べたのです。ところが、当然のことながらその渋さに顔をしかめることになりました。そして、水道でうがいをしながら「園長先生、あの柿甘くない」と怒ってました。これまでは渋柿のあの味を味わった経験がある子どもたちは、いくら美味しそうに色づいても食べることはなかったように思うのですが、R君はまた食べないとも限りません。そこで、渋柿の味をしっかり学習してもらい、残っている実が食べられることがないことを祈ります。
　さて、話は一転しますが、チンパンジーと人間のDNAの違いはたった2㌫と言われています。しかし、直立歩行ができるかどうかや言葉を使ったコミュニケーションができるかなどの明らかな違いがあります。また、見た目ではわかりませんが脳の大きさはチンパンジーが約400～500g、人間は約1300～1500gと3倍もの違いがあり、反対に力は人間の7倍もあるそうです。そんなチンパンジーの学習能力や記憶力を確かめるべくじゃんけんに勝つと餌がもらえるなど様々な実験が行われ、その結果などを考えると知能は人間の3歳児くらいと言われ、石や木を道具として使うこともあります。そんなことを見聞きすると保育園の子どもたちの行動が時々チンパンジーのように思えることがあります。しかし、チンパンジーならば甘いとか渋いとか、食べても大丈夫なものか否か、そんなことはしっかり学習してしまうのでしょうね。

2017年10月05日（木） No.2157 (園長日記)

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