Diary

What a wonderful world


僕の好きな曲にルイ・アームストロングの「What a wonderful world(この素晴らしい世界)」という曲があります。湿度がなく気持ちのいい風が吹くこの季節、田んぼの稲穂は黄金色に色づき頭をもたげ、空を見上げると青い空に白いうろこ雲が浮かび、赤トンボが飛びバッタが跳ねる様子を見ることができるようになり、神様の創造された自然の美しさや生命の躍動を感じられると前述のルイ・アームストロングの歌声が響いてきます。
 さて、そんな創造された世界(宇宙)の中にある小さな星「地球」。その地球の中にある国の一つ「日本」。その日本にある小さな町、大河原町にある第一光の子保育園の園庭の畑。宇宙的に考えると砂つぶにも満たない本当に小さな畑を耕すために大河原町内にある柴田農林高等学校の先生と3年生が保育園にやってきてくれました。以前からこのような交流をお願いしていたのですが、先週末、担当の先生にお電話してみたところ一気に実現へことが進み、本日念願の日を迎えることができました。これまでは野菜を育てるため、素人集団である先生たちが子どもたちと土を耕し、畝を立て、マルチシートを張り苗やタネを蒔くという作業をしてきましたが、今日は学生たちが子どもたちや先生たちの先生として手伝ってくれたこともあり、いつもの作業と違い、先生たちに子どもたちとじっくり関わる余裕が感じられました。また、長靴を履き作業着姿の学生たちは子どもたちを肩車しながら走ったり、おんぶや抱っこそするなど畑作業だけでなく本気で遊んでくれて子どもたちは大喜びでした。この柴農、数年後に同じ町内にある大河原商業と合併することが決定していますが、先日生徒が生け花で日本一になったり数日前には和牛の品評会で4位に入賞するなど、様々な面で注目されているようなのです。そんな学校や生徒にとって今日のような作業・交流もこれから迎える就職活動でもプラスになること先生は願っていらっしゃいましたが、我々にとっても、とても良き交流だったと思います。これが一過性なことにならず、収穫の時期には豚汁を作って一緒に食べるなど今後も継続していきたい思っています。小さの星の小さな国にある保育園の小さな畑、こんな環境が子どもたちにとって「What a wonderful world」であることを願います。
2017年09月14日(木) No.2144 (園長日記)

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