Diary

そうだったんだ


毎朝、外掃除をしているのに心に余裕がないのか、掃除が単に機械的になってしまっていたのか、気づいてもいいことに全く気づかないでいたことに気づかされました。今日の夕方のことです。普段使っている事務用品(印刷機)の業者が仙台で開催している展示会に行かなければならず、いつもより早い時間に保育園を出て電車に乗るために玄関を出ようとした時、お孫さんたちをお迎えにいらしたおばあちゃんと一緒になりました。すると玄関正面の山(斜面)をご覧になりながら「ヤマユリが随分咲きましたね」と声をかけてくださったのです。そこで教えてくださった山の方を見ると、日に日に生長しているススキなどに混ざって大きく綺麗な花をつけたヤマユリが咲いていることに初めて気づくことになったのです。「本当ですね。教えていただくまで全然気付きませんでした。ありがとうございます」とお礼を言うと「昔はこの山にいっぱい咲いていて遠くからでもわかるくらいだったんですよ」と嬉しそうに、そして昔を懐かしむようにお話ししてくださったのです。保育園ができる前のある一定期間、しっかりとした手入れがなされず、ススキやセイタカアワダチソウなどの外来種がはびこり、ヤマユリの数が減ってしまったのかもしれません。そんなことを知るはずもないT先生がこのところ率先して草刈りを手伝ってくれているお陰で、これまで日光が当たらなかったところの植物が生き生きと育つようになり、また、これまで目立たなかったヤマユリもよ〜く見えるようになったのかもしれません。大河原で(しかも保育園の近くで)生れ育った方々にとっては山の変貌ぶりを嘆いている方も多いのかも知れません。
 さて、今朝の河◯新◯に、広告とともに入ってきた第3朝刊には仙台市営バスが8月21日に開業75年を迎え、仙台地下鉄南北線が15日に開業30年を迎えることが書かれていました。若い人たちはもちろんのこと、県外から移住してきた方などは、昔、仙台市内を市電(路面電車)が走っていたことを知らないことでしょう。個人的な意見ですが天候に影響されにくいという点で地下鉄はとてもいいと思いますが、乗車のために長い階段を上り下りしなければならないのは結構大変。そう考えると天候や渋滞などによる影響はあったのでしょうが、風情を含め路面電車は素敵だったと思えてなりません。
2017年07月13日(木) No.2103 (園長日記)

No. PASS