Diary
思ったよりおもしろい!
何をきっかけにしたのか、2歳児T組のH君はお家にあるのに保育園にないものに気づいたらしく、今朝主任のY先生とともに園庭にいた僕のところにやってきて「ほらHちゃん!園長先生いたよ。さっき言ってたやつお願いしてごらん」と促されたと思ったら「ねえ、園長先生、どうして保育園には『扇風機』ないの?買ってちょうだい」と切なる願いを伝えに来たのです。保育室にはエアコンが備えてあり暑い日でも快適に過ごせるはずなのですが、H君にとってエアコンでは満足できないのでしょう。「わかった。じゃあ、先生たちのお部屋にあるから見ておいで。かしてあげるよ」と職員室には扇風機があることを教えてみました。すると一目散に職員室へ走り、本当に扇風機があるかどうか確認し、僕のところへ戻ってきたかと思ったら「あんな小さなのじゃなくて、Hのお家にあるくらい大きいのが欲しいの!」というのです。何ともH君らしい面白い願いではあるのですが、T組にだけ買ってあげるというわけにはいきません。かといって全クラス分となると12台もの扇風機を購入しなければなりません。今後どうしたらいいか検討しなければならないなあと思っていると、僕にお願いを伝えたことで満足したのか、H君はすでに別なことに気持ちが移っていて、今度は「園長先生ちょっと一緒に遊ぼう」とか「ダンゴムシ探そう」と僕の手を引き園庭のあちこち探し回ることになったのです。するとそんな様子を見ていた子どもたち数人も一緒にダンゴムシ探しをすることになり、結構な数のダンゴムシたちを捕まえました。
さて、世の中には面白いことを考える方がいるもので「日本ダンゴムシ協会」という何とも魅力的で楽しそうな協会を20年ほど前から主宰なさっている方がいらっしゃいます。その方の奥様は日本で一番最初に幼稚園を作った某女子大学にある認定こども園の園長先生で、以前この園長先生の講演を伺ったことがあるのですが、そのとき「日本ダンゴムシ協会」の存在と子どもたちが喜びそうな「ダンゴムシレース」という面白い遊びがあることを知りました。それ以来、お天気が良ければ誰かが必ず捕まえている(捕まえられている)ダンゴムシレースを保育園の子どもたちに紹介しみんなで楽しみたいと思っていたのです。そこで、早速チョークで円を描き、どのダンゴムシが円の中央から円の外へ逃げ出すかやってみました。するとH君もそのほかの子どもたちも夢中になって円を取り囲み、小さくても速いダンゴムシや大きいけれどのんびりしているダンゴムシがいることに気づくなどレースを楽しんでくれました。本当は大大勢で楽しみたかったのですが、それぞれのクラスで活動があり十分に遊べずに終わってしまった子どもたちも見受けられました。そこで、次回は自分で見つけたダンゴムシの背中にに色などのしるしを付けて遊びもっと楽しめるような工夫をしたいと思いますが、それはまたの機会に、または、担任の先生たちにお任せしたいと思います。
そうそう、よほどダンゴムシで遊んだことが楽しかったのか今日H君はダンゴムシの絵本を借り嬉しそうに抱えて帰っていきました。
2017年07月05日(水)
No.2097
(園長日記)
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