保育日記

自然との共存

九州や四国などに上陸し北東に進んでいるという台風3号。沖縄や九州四国地方は東北とは比較にならないような台風への対策がなされていることと思いますが、自然の猛威は人間の力ではどうすることもできないものですので、台風の進路になっている地域において被害がないことを願うものです。
　さて、今日は仙台も大河原も梅雨らしいジメジメした一日でしたが、特別強い雨が降るわけではなかったこともあり、子どもたちはいつものように外で遊ぶことができたようです。そんな園庭の中央に植えてある数本のケヤキの葉が日に日に濃い緑色へ変わっていっているのですが、その葉を目を凝らしてよ～く見てみると何やら丸い種のようなものを付けていることに気づかされます。とはいっても、まだ種を付ける季節ではないはずなので、いったい何が起こっているのか葉を取って確かめてみることにしました。するとほとんど葉っぱに直径2～3㎜ほどの茶色のこぶのようなものが出来ているのです。そのこぶを指でつまんでみると中は空っぽで種ではないことは明らか。では一体何なのか調べてみることにしました。すると「ケヤキフシアブラムシ」という虫によるコブだということがわかりました。ところが、この虫は秋に幹に産卵し春先に孵化した幼虫がコブを作り成虫に育つようで、コブの状態では殺虫剤が効かないというのです。ただ幸いなことに見た目は悪いものの木が枯れることはないということですが、これからの季節、桜の木にアメリカシロヒトリが発生するようなこともありますので、必要な時期にしっかりと消毒をしてもらわなければと思っています。それにしても自然との共存は本当に難しいものです。

2017年07月04日（火） No.2096 (園長日記)

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