Diary

お見事!


私たちの園庭には多くの幼児施設にあるような滑り台やジャングルジムといった固定遊具はないものの、それに代わる竹製の滑り台や丸太を使った木製のアスレチックのような遊具やかくれんぼや鬼ごっこの時に隠れたり、休んだりするのに丁度いいオンボロの車掌車や木登りができる様々な木、また桜の木の枝からぶら下がったブランコ、よほどのことがない限り自由に掘っていい広い砂場のような園庭(そうはいっても砂場で遊んでいますが)などがあります。そんな園庭の一角のプールコーナーに昨日運び出されたバラバラに分解されていたプールを今日、先生たちと子どもたちが来週のプール開きに向けて水洗い(掃除)をしてくれました。子どもたちはプールバックに水着やタオルなどを準備してきたこともあり。すっかり水遊びを始める気持ちになっていました。とは言えこれから梅雨を迎えることになるので、思い切り水遊びを楽しめるのはもうしばらく先になるかと思いますが、水の事故に気をつけて夏を楽しんでもらいたいと思います。
 さて、今朝もいつものように放射線量を計測していると、5歳児M組のA君とK君がままごとに使うお料理用のボールにボール遊びに使うドッジボールをボールに入れて楽しそうに話をしながら僕のところに近づいてきました。そして、A君が「園長先生、僕ねこれでボールキャッチできるんだよ。見てて」と話しかけてきました。しかし、いくら5歳児と言えど、投げる高さはさほどでもないので、運動神経のいいA君は間違いなくキャッチできると思い、「Aちゃん、園長先生がボールを投げてあげるからボール貸して」とボールを貸してもらい空に向けて高〜く投げて見ました。するとA君は受け取るためのボールを体の前に出してボールを目で追いながら落下地点へ移動しボールをボールで受け取るではありませんか。そこで少しずつ高さを上げて行き、終いには空に向けて蹴ってみたのですが、そんなボールでもキャッチするのですからK君はもちろん、近くで見ていた他のクラスの子どもたちや先生たちも感心していました。ボールをボールで受け止め楽しそうにしているA君たちを他の園の先生や子どもたちが見たらどんな感情を抱くでしょうか?僕はA君たちに限らず子どもたちが自分たちで遊びを考え、楽しそうにしている姿を見ると立派な玩具が溢れていなくとも子どもたちは創意工夫して遊ぶことができることを再確認することができました。
2017年06月15日(木) No.2086 (園長日記)

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