Diary

3分もあれば


今日は全園児対象の総合防災訓練を行いました。いつものことながら避難訓練は非常ベルの音よりも♪ピンポンパンポ〜ンという音に続いて天井から姿が見えないのに地震発生と先生たちの話を聞き身を守ることを知らせる声が聞こえてくることがビックリするのか0・1歳児クラスから一斉に泣き声が響きだします。ベルが鳴りアナウンスが入ってから3分ほどすると、今度は地震は収まったものの火事が発生したため園庭に避難するようなアナウンスを入れました。すると、保育室にいた子どもたちは防災頭巾をかぶり先生たちに従い3分程度で避難することができました。普段あまり意識することはありませんが、3分という時間は気分によって短く感じたり長く感じたりします。また、カ◯プ◯ー◯ルができ上がり、円谷プロのウ◯ト◯マ◯やウ◯ト◯7が地球で活動できる(怪獣を退治する)時間と同じとで色々なことができる時間とも言えます。
 さて、福岡県警の警務部長が同県警に所属する巡査部長が妻殺害容疑で逮捕されたことを受け、3分以上、頭を下げ続け謝罪したことがニュースで伝えられました。上司が部下の仕事の責任を取り謝罪することはどの職場でもあることですが、今回のニュースを見聞きし少々違和感を覚えるのは、殺人の容疑者で逮捕されたのが地域の安心安全を守る警察官であるものの職務執行中でない場合でも事件・事故を起こした場合、上司が3分も頭を下げ責任をとらなければならないのだろうかということです。警察官とは言え職場を離れれば一個人であり「警察官が事件を起こした」と言える一方、「事件を起こしたのが警察官だった」とも言えるように感じてなりません。東日本大地震が発生し、18,000人を超える死者・行方不明者が出ましたが、その時、タレントであり映画監督である北野武氏は「2万人が死んだ一つの事件」ではなく「一人が死んだ事件が2万件あった」ってことと話しましたが、そのことと共通するところがあるように思えてしまいました。どの国でもそうなのか、あるいは日本が独特なのか一部の警察官や教師が事件事故を起こした場合でも、警官(警察)や教師(学校)が全否定される(する)風潮は残念でなりません。もちろん今回の事件の容疑者を認めているのではありませんが、職場は違えど組織の長としてどこまで職員の責任を取るべきなのか考えさせられる出来事でした。
2017年06月09日(金) No.2082 (園長日記)

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