Diary

どっちが良いのやら


毎日出勤するために使っているJR東北本線。数日前に乗った車両の中吊り広告に“家の近くで働くっていいよね”。こんなキャッチフレーズが踊っていました。その広告を見て「確かにそうだよなあ」と思いました。なぜなら、大学を卒業し始めて勤めた幼稚園は自分が幼い時に通った母園(出身園)で、家(実家)から歩いて5分程度で出勤することができ、その園が閉園することになり次に勤めた幼稚園はそれまでに比べると遠くなったというものの車で15分程度で出勤でき、健康と体力維持のために始めた自転車で通っても20分もあれば着くことができたからなのでそう。一方、今はほぼ毎日同じ時間に家を出て仙台駅まで歩き、毎日決まって電車の決まった車両に乗って35分。大河原駅で下車し、さらに保育園まで歩くと家を出てほぼ1時間かかっています。しかし、電車での35分を含めたこの1時間が仕事のON・OFFの切り替えの時間となっているようなところもあり、職場が家から離れていることも良いのかも知れません。しかも、現在のような保育環境で子どもたちと過ごすことを東京などの大都会で求めるとすると至難の技(ほぼ不可能)であり、そんな自然に恵まれた広い環境で働けていることは幸せなことだと思っています。ただし、これから雨の日が続く梅雨の時期や雪が降り路面がカチカチに凍ってしまうような寒い時、強風の影響で電車が遅れるような時は、家の近くで働くっていいだろうなあと思ってしまいます。都会は電車やバスなどの本数も多く、1〜2時間かかって出勤するなんてことは当たり前で特別なことではありません。ところが、地方都市の場合、家の近くで働きたいと思っても仕事がそう沢山あるはずもなく都会へ仕事を求めなければならないという事実が解決しない限り、地方は益々衰退してしまうことでしょう。
2017年06月01日(木) No.2076 (園長日記)

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