保育日記

m(_ _)m　参りました！

雨が降っているわけでもなく、給食の時間になるにはまだもう少し時間がある11時を過ぎた頃、なぜだかランチルームの方から「よ～いどん！」とか「がんばれ～」という何やら楽しげで賑やかな声が職員室に響いて来ました。それまで頭を悩ませる面倒な仕事をしていた僕にとって、その楽しげな声は魅力的なもの（声）以外の何ものでもなく、一旦仕事の手を止め、どこで何が行われているのか見に行くことにしました。すると5歳児N組・M組の子どもたちが明日の「味噌作り」の準備としてランチルームの掃除・雑巾掛けをしていたのです。しかも無理やりやらされているのではなく、あくまでも遊びの延長として雑巾掛け競争が開催されているといった具合なのでみんな大喜び。そんな子どもたちの雑巾掛け競争に僕が参加しない訳はなく「ねえねえ、誰か園長先生に雑巾貸して！」と声をかけ貸してもらった雑巾を手にスタートラインに並ぶことにしました。しかし、子ども相手に同じところからスタートするのはどうかと思い1～2㍍後ろからスタートすることにしました。ところが、M組のM先生の「よ～い、ドン！」の掛け声に合わせて好スタートを切った子どもたちの速いこと速いこと！僕はと言えば絶対に負けないつもりで裸足で臨んだもののしっかり絞られていない雑巾によって濡れて滑りやすい床に悪戦苦闘し一位になれるはずもなく・・・。子ども相手と高を括ったことを反省しつつ、再トライさせてもらうことにしました。しかも、その相手はN組のR君とM組のM君で、それぞれのクラス1位同士の決勝戦というシュチュエーション！担任のM先生が「1レーン園長先生、2レーンR君、３レーンM君」と選手紹介をしてくれるのですが、最初はどう反応したら良いのかわからないらしく無反応。そこで「応援する人の時に拍手をして」とお願いし、もう一度「1レーン園長先生、2レーンR君、３レーンM君」と選手紹介をしてもらいました。するとどうでしょう、さすが5歳児、笑いのつぼをよ～く理解していて「1レーン園長先生」の時は誰も拍手せずニヤニヤしているだけ。ところが「2レーンR君、３レーンM君」の時には自分が応援するお友達の時に大きな拍手をし「R君頑張れ～」「M君頑張れ～」と応援するのです。そんなアウェー感たっぷりの中でのレース。最初は声援の声にスタートの声がかき消されてしまいM君がフライングのようになりスタートをやり直すことになってしまうほど盛り上がった決勝戦。しかし、それまで順調な勝ち方をしていたM君が途中でまさかのスリップ、そのお陰でR君と僕が競い合うことになり自分が勝ったと思った僕はガッツポーズをとったのですが、子どもたちの中ではR君の勝利といった雰囲気。するとR君が苦笑いしながら僕のところへ近寄って来て一言「園長先生大人気ない」と言うのです・・・。この状況・場面にあった「大人気ない」との一言に完敗を認めざるを得なくなりました。それにしても的確な一言を発したR君、だてに今年度保育園で一番最初に6歳になったわけではなさそうです。そして、日本人の語彙が減ってきていると言われるこの時代にあっても6歳の子どもが大人顔負けのしっかりとした言葉を使えることに降参させられるだけでなく、R君のような子どもがいれば日本もまだまだ大丈夫だと確信することができました。反対に大丈夫でなさそうなのは僕の太もも！レース後すぐに筋肉が張っている感覚を覚えたのですから、明日は間違いなく筋肉痛か全身倦怠感・違和感で大変でしょう。

2017年05月24日（水） No.2070 (園長日記)