Diary

恵みの雨、その一方で


先週13日、沖縄気象台と鹿児島地方気象台が沖縄・奄美が梅雨入りしたとみられると発表しました。沖縄は、平年に比べて4日遅く、奄美は2日遅い梅雨入りとなったようですが、この日は仙台も朝から梅雨のように雨が降り、寒い一日となりました。そんな雨が降る中、仙南2市7町の保育所(園)26施設が加盟する仙南保育所連合会の研修会が白石で行われ、加盟する公立保育所の研究発表とS学院大学のH先生の講演を伺いました。その研究発表では、東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故による放射能被害は福島県にとどまることなく宮城県内にも及び、その結果、外遊びを制限しなければならず、子どもたちが固定遊具の遊び方がわからない、裸足になれない、砂遊びを嫌がるなど様々な不安や戸惑いが見られたということを改めて知ることとなりました。そして、そのような子どもたちが安心して過ごすことができるように先生たちが一生懸命に保育の工夫をしたか、また、如何に苦労してきたかを窺い知ることができました。来月移転して丸5年を迎える第一光の子保育園は新築工事のため園庭に大量の砂を敷くなどしたこともあり結果的に除染したのと同じようなことになり、移転当初から外遊びを制限することなどなく過ごすことができたことは子どもたちにストレスを与えることもなく、また前述のように、子どもたちが固定遊具の遊び方がわからない、裸足になれない、砂遊びを嫌がるといった姿もなく、本当に恵まれていたと思いますが、まだまだ震災(原発事故)被害は現在進行形であり、他人事としてでなく、その現実を伝えていかなければならないことを感じました。
 さて、話は雨のことに戻りますが、先週まで乾燥しカラカラだった園庭に水たまりができるほど雨が降り、植物たちが一気に生長したように感じます。特に生長を邪魔するかのようにごっこ遊びの時に草を摘む子どもたちがいない今朝の園庭は、植物たちにとって鬼の居ぬ間に洗濯といったような状態だったことでしょう。しかし、僕はそんな子どもたち外に出てこなかった朝、一気に伸びた雑草と言われる草たちの刈り払いをしました。しかし、明日からはお天気になりそうですので、今日刈り取られた草たちが再び育とうと一生懸命になることでしょう。そんな訳で、草たちの生長と刈り払いと永遠に続くということなのでしょう。頑張らなければ・・・。
2017年05月15日(月) No.2062 (園長日記)

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