Diary

大変よくできました


新年度が始まった頃から園庭でカエルが活動を始めるようになっていたことは知っていましたが、昨日の夕方、どこからともなく鳴き声が響いていることに気がつきました。(多くの先生は鳴き声に気づいていたようで、僕だけが気づいていなかったようなのです。)そんなカエルたちが住んでいるであろうHさん(卒園児B君・Yちゃんのおじいちゃん)の田んぼで、今年も5歳児の子どもたちが田植えをさせてもらいました。数日前の週間天気予報では今日は降水確率が高く雨のため延期になることを心配していたのですが時折雨がぱらついたものの予定通り行うことができました。多くの子どもたちが初めての体験ということもあり、とても楽しみにしていましたが、Hさんとお手伝いをしてくださるHさんのお友達(卓球仲間)も子どもたち以上に楽しみにしていてくださったようで田んぼで準備を整え待っていてくださいました。挨拶をし苗の植え方を教えてもらった後、グループごとに別れ1人ずつ順番に田んぼに入りました。中には「嫌だなあ〜」と躊躇する子どもたちの姿もあったものの、いざ入ってしまうと、園庭での泥遊びと比較にならない泥の感触がまんざらでもなかったのか、その後は順番を待ち何度も植えてくれました。
 また、今日誕生日を迎えた6歳になったM組のA君のお父さんとお母さんもいて、子どもたちと同じようにソックスを履いたような泥だらけの足になってました(もちろん先生たちも僕も)。ちなみに僕は人生3度目の田植えでしたが、足の指の間を通り抜けるなんとも言えない泥の妙な感触は変わりませんでした。
 思えば数年前に田植えをさせてもらった時、まるで代掻きをするかのように田植えが終わっているところを子どもたちが歩き回り、苗が抜けたり、埋まったり・・・。また転んで服はもちろん頭までドロドロになるなど大変なことになりました。ところが、そんな経験を重ねたHさんたちがどうすれば田んぼを荒らされることなく、また子どもたちが上手に植えることができるか毎年工夫重ねてくださるようになり今年は本当にきれいに植えることができました。その出来栄えにHさんたちも「今年は大変よくできました」とニコニコ大喜び!その言葉は単に子どもたちが上手に植えられたというだけでなく、自分たちの作戦(創意工夫)がうまくいったという思いがあるように感じら可笑しくなりました。
 さて、そんな田植えの様子を他のクラスの子どもたちが田んぼを見下ろせる園庭から眺めたり、散歩を兼ねて見に来たりしていましたが、4歳児は来年自分たちができると知っているのか興味津々。ところがA組のH君は間近まで散歩に来たにも関わらず、泥が苦手なようで田んぼから離れ、手足が泥だらけ僕が近づこうものならM先生の影に隠れたり逃げ回ったり。H君が来年の田植えまでに泥んこを克服することができているかどうか今から楽しみです。
 最後に今年も田植えをさせてくださったHさんに感謝いたします。稲刈りの時もどうぞよろしくお願いいたします。
2017年05月10日(水) No.2059 (園長日記)

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