Diary

どちらもプロであり、忙しい


このところ、米朝間における核実験やミサイル発射実験に関するきな臭いことや東北を冒涜するような復興大臣の問題発言がテレビや新聞を賑わせているため目立たなくなってしまっている宅配業者の現状と課題と問題。家にいながら買い物ができるというネット通販の普及にともない、消費者は便利になったものの注文の品を届けるドライバーは負担が増し疲弊する一方だったのです。昨日の河北新報朝刊にそんな宅配業者に関する記事(大手宅配業者の経営者(故人)の哲学(言葉))が書かれていました。「収支でなくサービスを追求する」「良いサービスから自然に利益が生まれる」というこの哲学(言葉)を読んだとき、問題になっている宅配業の現状と保育業界の現状とに共通点があるように思えてきました。
 保育は収支(利益)を求めるのではなく「子どもたちの心身の成長を追求してる」こと。そのために子どもたちにとって最善の(一生懸命に良い)保育をするとおのずと(自然に)入園希望者が増え、結果的に運営に反映してくるという好循環が生まれるものということです。しかし、子どもたちのために懸命に仕事に取り組むためには人手不足という現実があり、先生たちに大きな負担がかかってしまっていたということは事実です。もし、そんなことにすら気づかずにいて、気づいた時には保育者が心身ともに疲弊し切ってしまっていたとなれば大変なことになります。現場の先生たちは保育を「サービス」などと考えることなどなく「子どもたちの成長のために必要なこと」とであり、そのためにプロである自分たちに与えられた「使命」という意識で真剣に取り組んでくれていると思います。そして、今日も時間に追われ、忙しく荷物を届けてくれていた宅配業者のドライバーも同じなのかもしれません。
2017年04月27日(木) No.2053 (園長日記)

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