Diary

どうして?


今朝は、昨日矢車に絡みついてしまったままの吹流しを外すことから外の仕事を始めることになったのですが、そんな様子を一階の保育室にいた未満児クラスの子どもたちが朝晩担当のM先生と一緒にバルコニーに出て来て「園長先生何してるの?」と尋ねて来ました。「おはよう!あのね、こいのぼりを飾ろうと思うんだけど、吹流しが絡まってしまったから外してたんだよ」と答えたところ、わかったのかわからなかったのか「ふ〜ん!」と返事が返ってきました。そんなやりとりをしながら作業を終えた後、いつも保育室で過ごしている子どもたちに少し別なことを味わって欲しくバルコニーから下りて遊べるように大きなゴザを運び未満児用の園庭に広げ「お外の部屋です!どうぞ」と話すとM先生と一緒にみんながゴザのへ下り鯉のぼりを見上げたり、歩き回ったり嬉しそう。そんな中、2歳児H組のK君は鯉が泳がないことよりも矢車が回らないことが気になって仕方がないらしくポールの上の方を指差し「園長先生、どうして回らないの?」と聞いてきます。「風が吹くと回ると思うから見てて」と言って外掃除を始めたのですが、僕の姿が見える度にK君が「園長先生、回らないよ」大きな声で話しかけてくるのが可笑しくてなりませんでした。思えばK君は扇風機やタイヤなど回るものが大好きだったり、最近は二階ホールにある滑り台が大好きで気になって仕方がなく、お父さんやお母さんがお迎えに来てもひと遊びしてからでないと家に帰りたくないほどなのです。そして、自分が興味関心を持っているものを吸収しようとしていることが伝わって来ます。また、3歳児H組のKちゃんも朝の支度を終え外に出てくると「ねえ園長先生何してるの?」と尋ねて来ます。そんなKちゃんにその都度返事をするのですが一つ答えると、またすぐ「どうして?」という質問がやって来ます。こんなことを繰り返し、自分が興味を持ったものを次々理解し、自分のものとしていくのでしょう。ところが、僕も子どもたちと変わらないくらい、いやそれ以上に様々なことに興味関心があり常に「どうして?」と思うことがあります。それが「どうして」か?それは簡単。単純に僕が幼いというだけのことです。
2017年04月21日(金) No.2049 (園長日記)

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