Diary

風が強い一日


昔、♪「子どもたちが空に向かい 両手を広げ 鳥や雲や夢までもつかもうとしている〜」という歌詞のヒット曲がありましたが、今日、園庭では4歳児の子ども数人が風に吹かれ気持ち良さそうに泳いでいる鯉のぼりの下に集まり、前述の曲の歌詞のように、両手を広げ真鯉や緋鯉のシッポをつかもうとしているのです。そんな子猫のような子どもたちの姿を見るのが僕だけではもったいないと思っていたところ、担任のM先生もしっかり気づき見つけてくれていて「おかしいですよね」と笑っていました。そんな、鯉のぼりたちは次第に強まって来た風に煽られ、昨日と同じように吹き流しが矢車に絡まってしまい、今日もT先生に手伝ってもらい外すことになりました。
ところが、そんな風が吹くような園庭で、5歳児N組とM組の子どもたちは予定通り花見をしながら給食を食べました。担任の2人はこんな風が吹く中で食べるかどうかかなり悩んだのですが、そんな中で食べる経験をすることが「こんな日に外で給与を食べると大変だ」ということ子どもたちが気づく良いチャンスで必要なことと判断し決行しました。案の定、時折桜吹雪が降って来ていましたが、N組のM君はお誕生会でいらしてくださったお父さんに「大丈夫!桜も一緒に食べても大丈夫!」と言われ嬉しそうに食べていました。そんな姿を異邦人(外国人)が見たら、びっくりしたかも知れません。こんな風が吹く中でバツゲームのように給食を食べることになったM君のお父さん・お母さんは驚きだったかと思いますが嫌な顔をすることなくおつきあいくださったことに感謝です。また、4歳児H組のRちゃんのお父さん・お母さんもお誕生会に来てくださり子どもたちと過ごしてくださいました。お昼寝前にお帰りになる歳、お礼のご挨拶をさせて頂きましたが、お父さんは卒園までまだ1年11ヶ月もあるというのに「卒園式の時、俺が一番泣くような気がする」とおっしゃっていました。そんなことを言って戴けた担任のY先生はそんな一言で保育者として励まされまた成長できたことでしょう。
2017年04月19日(水) No.2047 (園長日記)

No. PASS