Diary

つぶやき


某国の大統領も使っている世界全体ユーザー数が3億1,000万人だというSNSの一つTwitter。このTwitterとは元来「小鳥のさえずり」や「くすくす笑い」という意味だそうですが、底をついてしまい始めた薪作りのためにいつものように園庭で作業をしていると、4歳児H組のK君が何か言いながら斧を振るっている僕の方に近くに近づいて来るような気がしたのです。そこで、多くの子どもがそうであるように、きっと「園長先生何してるの?」と聞いてくるのだろうと思っていたら僕の横を通り過ぎ、薪割り作業をしている場所のすぐ後ろにある梅の木の前で立ち止まり、誰に語りかけるわけでもなく梅の木を見上げながら「きれいな花が咲いてるなあ」と独り言をつぶやいたのです。そうかと思ったら、間髪を容れず今度は「あっ、これ(この木の意)前、梅がなった木だ〜!」と、またしても独り言をつぶやいたのです。そこで、ついに「Kちゃん、すごいね!梅がなったの覚えてたんだ!お花が咲いたところにまた実がなるからお花は取らないといいよ」と声をかけました。するとようやく僕の存在に気づいたかのように「うん、そうだよ!」という返事が返ってきましたが、K君はきっと今年度この梅の木に実った実を収穫して梅ジュースを作ったことを思い出し、今年もまた収穫することを今から心待ちにしているのかも知れません。また、同じように薪割りをしているところに5歳児M組のR君がやって来て「ねえ園長先生、昨日みたいに木を切って虫を探してくれない?」と言うのです。そこで「わかった!今割っている薪の中から幼虫が出て来たら教えてあげるからちょっと待ってて」と返事をし、玉切りしていた丸太をせっせと割っているとR君が「園長先生、今日は暖かいね!だんだん春が近づいているね」と話してくれました。子どもながらに、単に「春がきたね」ではなく「近づいている」と表現することに驚きや喜びを感じることができました。聞き耳ずきんを持っていないので何を話しているのか知ることはできませんが、園にやってくる小鳥たちもきっと暖かい春が近づいていることに気づき、喜びや愛の告白をTweetをしていることでしょう。その一方で大人が誰かを揶揄するためにTwitterを使うなんてことがあるというのですから情けなくなってしまいます
2017年03月29日(水) No.2031 (園長日記)

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