Diary

暗示!?


着ている服や描いた絵の色によってその人の心の状態(心理)がわかるといったことを聞いたことがありますが、なぜなのか日によって先生たちの服の色が同系色だったりチェック柄だったりすることがあります。そして、今日は子どもたちも先生たちもボーダーシャツやボーダー柄の服を着ている率がとても高かったように感じます。5歳児にもなると誰に言われなくともそんなことにも気づくようで、同じような服を着ている子どもたち同士で「ボーダーグループだ」と喜び合う姿が見られました。何の根拠もないのですが、今日、ボーダー柄の服を着ていた子どもたちや先生たちが多かったのは、5歳児は保育園とお別れとなる寂しさ、進級する子どもたちにとっては嬉しさがある一方言い知れぬ不安、そして先生たちは今年度のまとめと新年度に向けた準備の忙しさによって溜まっているであろう疲れの限界を表しているのかも知れません。そういう僕もボーダーシャツを着ていたのですが、常々要領が悪く、ボーダーシャツを着ていなくともいつも限界を感じながら仕事をしているのでボーダー柄が何かを表していることはないでしょう。ちなみに横縞(ストライプ)のシャツを日本ではボーダーシャツと言っていますが、フランスのバスク地方の船乗りが来ていた丸首の半袖シャツだったことに由来し「バスクシャツ」と言われているのだそうです。フランスの代表的な某ブランドのシャツは、かのピカソも来ていたようですし、1950〜60年代頃にはフランス海軍の制服として用いられていたそうです。そんなことを知るはずもないボーダー柄の服を着ている子どもたちが給食を食べている時「何だか海賊みたいだね」と話しかけたところ、お互いにキョロキョロ見回しニコニコ。ところが近くにいた5歳児M組のN先生が笑いながら「囚人のようにも見えますよね」と一言!そう言われてみると、確かにそのようにしか見えなくなってしまいました。
 さて、話は一転しますが、5歳児N組のK君のおばあちゃんから担任のN先生に「自宅で使わなくなった臼や大きな鍋や蒸篭などを保育園で使わないでしょうか」と言うお申し出があったと言うのです。これまで餅つきの度に臼をお借りしていたこともあり「ぜひ戴きたい」と話をしていたのですが、夕方おばあちゃんがお見えになり「園長先生、もしよかったら車で付いて来て使うかどうか見に来てください」とおっしゃるので、2歳児H組のY先生に軽トラに同乗してもらい出かけました。すると、おじちゃん(ご主人)が幼い時に作ってもらったという70年以上前のケヤキでできた「臼」や「おか炉(長火鉢)」など見たこともないような昭和の品々がガレージに並べてあるのです。その中には以前から欲しいと思っていた大きな鉄鍋も混ざっていてびっくり!当然のことながら並べてくださっていた品々は全てをいただいて来ましたが、保育園のバルコニーに並べられた品々の光景はまるで時代劇の1シーンを見ているようでした。そして今週の日曜日に教会で任職式(辞令交付式)が行われたのですが、その時、教会員のご婦人からこんなことを言われたことを思い出しました。「園長先生、先生にこんなこと言っては失礼かと思いますが、先生の髪型は亡くなった主人が若かった頃に流行った髪型なんですよ。今から60年前の○○カットと言うの。とてお似合いです」とです。お褒め戴いた⁉髪型と軽トラで戴いてきた品々に昭和という共通点があり何だか不思議な気がしました。
2017年03月28日(火) No.2030 (園長日記)

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