Diary

生き物との関わり


今日は朝から時折雪が舞うような天気だったにも関わらず5歳児M組の子どもたちは動物的勘で春の気配を感じたのか園庭の片隅に置いてある丸太やコンクリートの塊や石を転がし、枝やスコップを器用に使いながら一生懸命に虫(幼虫)探しを始めていました。ところが、まだ虫たちが活動を始める気配はなく、当然のことながらお目当の虫たちを見つけ出すことは困難を極めている様子。そんな中ラッキーにも幼虫を見つけ出した子どもたちは大喜び(見つけ出された幼虫にとっては最悪な出来事に)。一方なかなか見つけ出すことができない子どもたちから「ねえ、園長先生どこに虫いるの?」と何度となく聞かれるのです。そんな5歳児の様子を見ていた4歳児H組のR君も興味を示したようで「ねえ、園長先生、虫もカメもまだ眠ってるの?どうしてなの?」と質問をしてきました。そこで「だってまだ寒いでしょ。みんなが歌ってる“どうぶつ”っていう讃美歌で『♪土の中から聞こえます。穴の中から聞こえます。寒い冬を暖かく守ってくださる神様をほめるお歌が聞こえます』歌ってるじゃない」と話したところ、R君は本当に聞こえるかどうか確かめるために耳を澄ませたのでしょう、一瞬動きが止まったかと思ったら「えっ!?聞こえないよ」と鋭い返事が返ってくるではありませんか(-.-;)。「そうかなあ?心で聞こうと思うと聞こえるんだけどなあ!」と伝えながら生き物たちの生命力や不思議さを考えさせられました。
 さて、こんな会話をしたR君を含め3歳児2クラスの子どもたちをバスに乗せ、町内にある「とんとんの丘」へ動物を見に出かけました。数日前から楽しみにしていた多くの子どもたちが動物たちのために人参や白菜やキャベツや雪菜やリンゴなどを持ってきてくれて、バスの中は興奮した子どもたちの声で溢れかえりました。そんなハイテンションのまま目的地「とんとんの丘」に到着し、うさぎやヤギや馬や鹿やニワトリやうしやダチョウやひつじに餌をあげたのですが、多くの動物たちがお腹をすかせていたようで、子どもたちに負けないほどのハイテンションで柵から顔を出し餌をねだるので、たくさんの餌が入っている袋を持っていたH組のYちゃんなどは、動物たちの勢いと、その大きさに腰が引けてしまったらしく「園長先生これあげる」とその袋を僕に手渡すほどでした。反対にさっさと餌をあげ、保育園以上の自然豊かな環境にある丘から町内を見渡すことができる展望台へ行ったり遊具で遊んだりする子どもたちも大勢。T組のN君などは結構な傾斜の坂を走って下りたものの上手に止まることができずシャチホコのような格好になりながら転倒していました。動物たちにあげる餌もなくなり、風が強くなり寒さを覚えるようになってくると、さっきまでのテンションは何処へやら。ついに「寒いよ〜」とか「早く帰ろう」と言う声が上がり園に戻ることになったのですが、せっかくだからと遠回りして園に戻りました。そんなサービスも子どもたちには嬉しかったようで降園するときたくさんの子どもたちが「園長先生、今日はありがとう」と声をかけてくれて帰って行きました。
2017年02月21日(火) No.2005 (園長日記)

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