Diary

Unbelievable!


今朝、いつものように園庭で遊んでいた5歳児N組の子どもたちに担任のN先生が「そろそろ礼拝の準備するからお片付けしてお部屋にもどるよ〜!」と声をかけると、縄跳びをしていた子どもたちは縄跳びを、乗り物で遊んでいた子どもたちは乗り物を、ドッジボールをしていた子どもたちはボールを、といった具合に使っていたものを遊具小屋へ片付け始めました。そんな中、N組のR君は、目が回ってしまうのでは?と思うような勢いで空の一斗缶(以前洗剤が入っていた)を遠心力を使ってぐるぐる回してはポ〜ンと投げながら片付けを始めました。そして、何度となく繰り返していた時のことです。柔らかくなっていた園庭の砂地に落ちた一斗缶は、その重みのお陰で(どうやら水と砂が入っていました)偶然にも倒れることなく斜めに着地したのです。そんな思わぬ出来事に当のR君本人が一番驚いたらしく、振り向いたとき、缶が斜めになっていることに気づき、一瞬にして動きが止まり、自分がしたことなのに、信じられな〜い”という表情を見せ、何が起こったのか屈んで確かめながら缶の周りを一回りしているのです!!ところが、そんな奇跡的な出来事に気づいているのはR君だけで、僕が最初から見ていたことにも気づいていません。そこで薪割り作業の手を止めて「R君すご〜い!手品みたいだね!写真撮ってあげようか?」と声を掛けると、そこでやっと我に返ったらしく「うん!じゃあ、給食の時、みんなに教えて(見せての意)くれる!?」とニコニコ大喜び。そんなR君と僕のやり取りに気づいた同じクラスのS君が「えっ?どうして立ってるの?」とR君に聞いたとき、斜めに傾いたまま絶妙なバランスで立っていた一斗缶が音を立てることなくゆっくりと静かに倒れてしまいました。そんなこともあり、ピサの斜塔のように傾いた一斗缶の隣でピースサインをしながら嬉しそうに立つR君の姿を写真に収められたのも“Unbelievable”なこととなりました。もし、僕がR君と同じように一斗缶を投げたとしても同じことが起こることはあり得ないことでしょう。そんな決定的瞬間を初めからお終いまで見ることができて本当に良かった。そんな出来事でした。
 そうそう、R君と約束した通り給食のとき、奇跡的に撮れた写真を子どもたち見せてあげるためPCを持ってランチルームへ行ったところ、5歳児の子どもたちは、その奇異な出来事(写真)を見るため目を大きく見開き、「すご〜い!」「どうなってるの?」と驚く声を上げていました。そんな声を聞きR君は照れながらも満足げな表情をしていたのは言うまでもありません。
2017年02月20日(月) No.2004 (園長日記)

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