Diary

「もうあかん やめます!」


「もうあかん やめます!」そんな垂れ幕を掲げ20年以上も“閉店セール”を続け、ワイドショーなどで紹介されたことで全国的に有名になった大阪の名物靴屋さんは昨年2月に閉店したようですが、保育園では3歳児、H組とT組の子どもたちが保育参観以降も継続してSeven・Eleven第一光の子店を開店していました。しかし、遂に閉店することにしたらしく「完全閉店」「売りつくしセール!!」「たくさんのご愛顧、誠にありがとうございました。」「早いものがち」「おみのがしなく」「園内ブラブラ営業します!見かけたあなた、ラッキーです」といった閉店を知らせる文言が書かれた広告が職員室の僕のところへ届けられるとともに保育室の前などに貼られていました。そして、お知らせの通り今日の午前中、「いかがですか〜?全部100円で〜す!」と言いながら職員室に小さな店員さんが押し寄せて来てくれました。しかし、欲しい商品がたくさんあるのに残念なことにお支払いするために必要な肝心なお金がありません。そこで、「今、お金ないからあとでお買い物に行くので残しておいてくれますか?」と聞いてみると簡単に「いいよ〜!」と返事が返ってきたので大急ぎで担任の E先生の肖像入りのお札を造幣し、大人買いをしに行くことにしました。するとあちこちのクラスに行商に出かけた子どもたちが5歳児クラスのところで商いの真っ最中。そこに「すみませ〜ん。お買い物に来たのですが、まだ残ってますか?」と聞いてみると「は〜い!あありま〜す。どうぞ〜!」と言ってジュース、アイス、お寿司、焼きそばなど両手を使っても抱えきれないほどの商品が差し出されるのです。そこで出来たてほやほやのピン札を渡すと担任のE先生が肖像になっているお札に気づいたようでE先生にも見せて喜んでくれていました(もちろんE先生もニヤニヤ)。しかし、それ以上に面白かったのはH君の「すご〜い!爆買いだ〜!」と3歳児とは思えない発言をしたことです。もしかすると僕の買い物の様子がマナーが身についていない爆買いツアーにやってきた某国の方々と同じに見えたのかもしれませんが、いつどのようにして“爆買い”というワードを覚えたのでしょう・・・。大人の会話を聞いていないようでいて聞いていたり、見ていないようでしっかり見て真似たりするのが子どもです。そんな子どもたちに園長の行動が「もうあかん やめます」と言われることが無いよう、模倣の対象となるべく、しっかりとした行動を示さなければならないことを再認識させてもらった出来事でした。何はともあれ、クラスの枠を超え楽しそうに遊んでいるのですから、願わくはコンビニの営業が長く続いて欲しいものです。大阪では「もうあかん」は「まだまだいける」という意味もあるのですから・・・?!(^-^;
2017年02月15日(水) No.2001 (園長日記)

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