保育日記

複雑

2日前の水曜日に書きましたが、今日は3歳児の子どもたちがSeven-Elevenを再オープンする日！2階ホールには朝からラーメン、やきそば、蕎麦に寿司、そして、ジュースやアイスなど様々な商品が載せられたテーブルが並び、お客さんを迎え入れる準備が整っていました。しかし、僕は児童館運営委員会の委員として山元町の「こどもセンター」の見学に出かけることになっていたため、開店を見ることなく園を後にして役場に向かうことになってしまいました。今日の臨時オープンを知らせるため数日前からT組とH組の保育室の前に広告が貼られていたのですが、その広告をよ～く見てみると、店員さんの顔が担任の顔写真が貼られるなど、手が込んだ細工がされていました。そんなことからも、子どもたちだけがこの遊びを楽しんでいるのではなく、先生たちが童心に帰り取り組んでいたことがよく伝わって来ました。また、そんな遊び心はコンビニ遊びだけでなく、今朝出勤すると玄関前にあるポストの上にM先生が作ったであろう身長15㎝程度の雪だるまが飾られ、軽トラックのフロントガラスにも笑顔（目と口）が描かれるなど、楽しみながら仕事をしていてくれているのであろうことが伝わる粋ないたずら！？がなされていて、ほっこりさせてもらえました。
　さて、山元町の「こどもセンター」のことに話を戻しますが、東日本大震災によって起こった津波により町のほとんどが被災し、多くの方がこの山元町を離れざるを得なくなりましたが、常磐線の線路や山元駅が内陸へ移り、小学校も移転新築され、児童館、子育て支援センター、児童クラブの3つの機能を兼ね備えた木のぬくもりに包まれ明るい「こどもセンター」ができ、隣にはスウェーデン家具量販店、IKEA JAPANの支援によって保育所が作られ、新しく区画整理されたのであろう場所には新しい住宅が建ち津波が襲ったこと知らなければ（聞かされなければ）、まさにニュータウンという表現がぴったりな地域になっていました。ところが、道路一本隔てたところには明らかに建築から数十年経ったであろう家が・・・。それが意味することは、津波がどこまで到達したかということに他ならないということでしょう。明日は震災から5年11ヶ月を迎えます。被災して亡くなった方々、未だに行方不明のままの方々、そして心に傷を抱えたまま生きておられる方々のことを考えることができた1日でした。

2017年02月10日（金） No.1998 (園長日記)

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