Diary

大和言葉


1964年に開催された東京オリンピックの年に開通した東海道・山陽新幹線の名前は「ひかり」「こだま」その後加わった「のぞみ」東北新幹線は「はやて」「やまびこ」「はやて」と郡山以南を走る「なすの」秋田新幹線は「こまち」 山形新幹線は「つばさ」上越新幹線は「とき」「たにがわ」 長野新幹線は「あさま」北陸新幹線は「かがやき」「はくたか」「つるぎ」 九州新幹線は「つばめ」 山陽〜九州新幹線は「さくら」北海道新幹線は東京・仙台〜新函館北斗間の列車を「はやぶさ」盛岡〜新函館北斗間、新青森〜新函館北斗間の列車を「はやて」といった具合にひらがな表記していますが、どうやら新幹線の命名(愛称)には「ひらがなで4文字以内」「運転開始の時点で、同一名称の列車が日本国内に走っていない」といった基準が設けられているというのです。そして、東海道新幹線に「ひかり」 より速い車両が作られるに当たり、命名に関わったのがエッセイストの阿〇佐〇子さんだということを先日テレビで知りました。ノーアイディアだった佐〇子さんは、列車好きの父(作家の故 阿〇弘〇さん)に相談したところ「一つだけ言っておく。国鉄の列車の名前は歴代すべて大和言葉でつけられてきた」と教えてもらったというのです。そのことを、委員会で「一応父からの伝言なんですけど、日本の列車の名前は大和言葉で付けられてきたそうです。『希望』を大和言葉にすると『のぞみ』ですね」と話したことが結果として採用されたいうのです。日本には、外国から伝わった「漢語」「外来語」と生粋の日本語である「大和言葉」がありますが、僕自身、漢語や外来語を使い、大和言葉を使うことなどほとんどなかったこと、反対に気づかないうちに使っていたことに気づかされました。若者は「やばい」「かわいい」だけでも会話が成り立つようになった現代の日本。お亡くなりになった阿〇弘〇氏はざそかし心を痛め、憂い、嘆いていることでしょう。久しぶりに阿川さんのお書きになった本を棚から引っ張り出し読み直してみようと思います。日本人として大和言葉を使えるよう意識するためにも…。
2017年02月06日(月) No.1994 (園長日記)

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